2021 Fiscal Year Research-status Report
典型的バーンアウトの発生メカニズムに関する多角的検討
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18K13271
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| Research Institution | Oita University |
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Principal Investigator |
井川 純一 大分大学, 経済学部, 准教授 (90748401)
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| Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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| Keywords | 典型的バーンアウト / 実験室実験 / パネル調査 / 情熱 |
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| Outline of Annual Research Achievements |
本研究は仮想的なカウンセリング場面を想定した実験室実験 (研究1)、高バーンアウト状態にある参加者に対して行う後向きコーホート調査 (研究2)、現在の仕事に対する情熱が将来のバーンアウト傾向に及ぼす影響について検討する前向きパネル調査 (研究3) などを用いた多角的検討によって、「頑張りすぎた結果」 生じる典型的バーンアウトを操作的に定義し、その発生メカニズムについて検討することを目的とし、2018年から4年計画で研究を継続しており、2021年度は研究計画の4年目であった。2020年度に引き続きCovid-19の感染流行に伴い研究計画に遅延が認められたため、2021年度については、学会発表及び論文投稿などのアウトプットを中心に行った。
研究1の実験室実験については、2022年度に予定していた実験がCovid-19の影響で実施できなかったが、これまでのデータをまとめ国際誌に発表した。研究2については、2019年度に行った予備調査の分析と学会発表を行ったものの、インタビュー調査については、再び次年度に延期することとした。研究3の前向きパネル調査については、これまでのデータをまとめ論文として発表した。現在のところ、典型的バーンアウトの特徴として、報酬が得られない場合には行動を変容させ、精神的消耗度の蓄積を回避すること (研究1)、典型的バーンアウトに至る人々の割合が非常に少ないこと (研究2及び3)、典型的バーンアウトのエピソードが現在のバーンアウト尺度では測定できていないこと (研究2及び3) を明らかとすることができている。2021年度は新たなデータを収集することはできなかったが、これまでのデータをまとめ、積極的に公開できたと考えている。
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| Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
1・2年目のデータ分析、アウトプットについては順調に進んでいるが、2020-2021年は、COVID-19の影響で予定していた実験及び、インタビュー調査を行うことができなかった。オンライン実験も検討したが、これまでの実験との環境の激変が予測されるため、研究期間を延長するととした。
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| Strategy for Future Research Activity |
前述したように、2020-2021年は、COVID-19の影響で新たなデータを収集することができなかった。そのため、研究期間を延長し、予定していた実験及び、インタビュー調査について行う予定である。 実験については、場面想定法調査等他の手法への変更も踏まえて検討する。また、インタビュー調査及び尺度作成のための、Web調査を行う予定である。
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| Causes of Carryover |
COVID-19感染拡大のため、計画通りの実験、インタビュー調査を行うことができなかった。次年度のインタビュー調査の費用、Web調査費用、英文校閲費用等で使用する予定である。
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