2019 Fiscal Year Research-status Report
状態像別に見たインターネット依存傾向と注意バイアス-ストレスの作用に着目して-
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18K13349
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Research Institution | The University of Tokushima |
Principal Investigator |
津村 秀樹 徳島大学, 大学院社会産業理工学研究部(社会総合科学域), 講師 (70636836)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | インターネット依存 / 注意バイアス / ストレス / コルチゾール |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究はインターネット依存傾向者の示す注意バイアスの特徴を明らかにすることを目的とし、インターネット依存の有病率の高いことが報告されている青年期の者を対象として研究を実施している。昨年度までに実験で使用する課題を作成し、インターネット依存を測定する尺度の選定し、注意バイアスを測定するための刺激の選定や認知課題(ドットプローブ課題)等を作成した。その後、実験参加者の募集からデータ解析に至るまでの具体的な研究手続きを確定した。今年度は、実際に研究を開始するために、本研究の研究倫理申請書を作成し、所属機関の研究倫理委員会に申請し、研究実施の承認を得た。研究実施の承認が得られた後、研究代表者の所属機関の大学において学内の掲示や授業終了後の機会を利用して、実験参加者募集を行った。本研究の参加者募集に応募した者を対象として、倫理申請書に沿って、本研究の目的、方法、データの取り扱い、参加をいつでも辞退できること、個人情報の保護などについて書面と口頭で説明し、研究参加の同意が得られた者から研究参加の同意書に署名を得た。その際、除外条件に合致した者は本研究に参加できない旨を説明した。同意書に署名を得られた者を対象として、研究代表者の所属機関の実験室において実験を実施し、今年度は大学生・大学院生26名が本研究に参加した。今後は、当初のサンプルサイズに基づき、引き続き実験を実施してデータを収集し、その後データ解析、結果の報告を行う予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
昨年度作成した課題、実験手続き等に基づき、今年度は研究倫理申請書を作成し、研究倫理委員会から研究実施の承認が得られた。その後、研究代表者の所属機関で実験参加者の募集を行い、研究に参加を希望する者を対象に研究説明を行った。さらに、研究参加の同意書が得られた者を対象として、実験を実施しデータの収集を開始した。今年度は、26名の実験参加者に実験を実施できたため、概ね順調に進展しているとした。
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Strategy for Future Research Activity |
来年度は引き続き実験参加者の募集、データの収集を行い、70名の実験参加者に実験を実施し、データを得る予定である。データ収集が完了次第、データ解析を行い、学会発表、論文で結果の報告を行う準備を進める予定である。
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Causes of Carryover |
差引額は384円でありおおむね計画的に執行したが、分析は主に来年度実施されるため、分析に使用する消耗品を来年度多めに購入することとした。そのため、今年度の残額は、来年度分析に使用する消耗品の購入のために使用する予定である。
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Research Products
(1 results)