2018 Fiscal Year Research-status Report
3D計測による風環境調整要素と一体となった集落空間に関する研究
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18K13914
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Research Institution | Saga University |
Principal Investigator |
平瀬 有人 佐賀大学, 理工学部, 准教授 (40367058)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 集落 / 防風林 / 3D計測 / ICT |
Outline of Annual Research Achievements |
三井楽集落においてマルハタ(円畑)と円形の防風林が立ち並ぶ集落の見られる地域は2~3km四方の範囲に及ぶため、本年度はまず特徴的なエリアのうち調査範囲の選定に三井楽集落出身の研究室修了生とともに現地の事前調査を行った。現時点で三井楽集落に関する集落調査はなされておらず、事前調査に併せて現況に関する基本情報の調査を現地図書館での資料収集やエリアを知る方へのヒアリング、円形の防風林の樹種調査などによって行っている。現地を訪れたところ、マルハタ周囲に立つ防風林の下は通行ができるようになっており、マルハタの管理形態や動線、所有権などに関して建築計画的視点からの調査分析も必要だと感じている。 三井楽集落は円形の畑・防風林の連続する集落であるため、01/不定形な円形というヒエラルキーや方向性のない非階層的空間、02/防風林や微地形がフィルタ ーとなった見え隠れする空間を創出している、といった空間性が特徴であるが、現地でドローンを飛行して写真撮影を行うことで、改めて空間性の把握を行うことができた。 3D計測については、ドローンの試験飛行を行い、クラウド版SfMソフトウェアの試行により3D点群データの獲得を確認している。ドローンの飛行には技術を要するため、試験飛行を数多く行うとともに、本調査がスムーズにいくよう実験的に様々な建築や集落の3D点群データ獲得を行っている。また、3D点群データから3Dモデリングデータへの変換も実験的に行っている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
本調査をスムーズに行うために初年度は試行的な調査・実験を中心に行った。また、3D計測技術も様々なものがあり、それらを試行するなどしているため、やや遅れている状況である。
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Strategy for Future Research Activity |
3D計測に関連した最先端のICTを用いたランドスケープ・地形の調査分析方法に関して、ランドスケープアーキテクトの石川初氏(慶應義塾大学SFC教授)にヒアリングを行ったが、石川初氏の行う総合的な生活風景「トータルランドスケープ」である農村集落における空間構造の調査内容に大きな刺激を受け、本年度はそのような視点も含めつつ調査分析を行う予定である。
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Causes of Carryover |
本年度はSfMソフトをクラウド版にて試行したためその支出が無かったが、検証の結果SfMソフトを次年度購入予定であり、それ以外は当初予算計画の通り風環境シミュレーションのために、3Dモデリングソフト・CFD解析ソフト及び高処理能力のあるPCを購入予定である。また、現地への本調査も予定しており、それらの旅費も計上している。
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Research Products
(6 results)