2019 Fiscal Year Annual Research Report
A new treatment strategy for malignant glioma using spatially fractionated GRID radiation therapy
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18K15279
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
石原 武明 神戸大学, 医学部附属病院, 助教 (10546477)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | グリッド照射 / 新規放射線治療 |
Outline of Annual Research Achievements |
過去の文献および海外の学会から手に入れた情報をもとにholeのサイズ、holeとholeの間のサイズ、表面あたりのholeの個数、その配列などの情報を収集した。これらの情報より実際に人へ照射できるサイズのグリッドを作図し、鉛素材をつかって、金属加工の業者に作成していただいた。まずはこのグリッドをX線が正確に通過することを確認する必要があり、そのためフィルムを使った照射実験を行った。照射を行ったフィルム解析では、想定どおりの線量のvalleyとpeakが表現できており、照射可能な状況であることを確認した。また、エネルギーを変えたり、電子線、X線と線源を変更したが、いずれも問題なくこのholeを通過することを確認することができた。 本来は研究目的で示したように動物実験として、マウスサイズのグリッドを作成し、悪性グリオーマを埋植したマウスに照射を行いたかったが、文献より読み取れるグリッドのholeサイズを人間とマウスのサイズ比で、計算し作成したところ、holeが小さすぎるおよび鉛プレートが熱すぎるため、beamが安定して通過することはできなかった。また、今年度はspiring-8の実験権利が得られなかったため、マウスなどの小動物に高速照射ができる状況ではなかったため、マウスサイズのグリッド作成は断念した。しかし現在作成したグリッドならば豚のような大きなサイズの動物ならば照射可能であり、今後は豚に悪性グリオーマ細胞を埋植し、照射実験ができれば非常に有用なdataが取得できると考えられる。今後はさらなる研究費を獲得し、研究の継続を行いたい。
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Research Products
(1 results)