2018 Fiscal Year Research-status Report
レビー小体病における呼吸不全の病態解明~病理学的見地より~
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18K15380
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Research Institution | National Center of Neurology and Psychiatry |
Principal Investigator |
小松 奏子 国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター, 病院 臨床検査部, レジデント (10815666)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | パーキンソン病 / Lewy病理 / αシヌクレイン / 横隔膜 / 横隔神経 |
Outline of Annual Research Achievements |
当院で剖検を行ったLewy病理を持つ26症例の横隔膜、横隔神経、頸髄に関して解析中である。具体的には該当年度に以下の作業を行った; 臨床情報の収集、全身の病理学的評価、染色方法の検討と施行、α-シヌクレイン陽性構造物の数の測定・計測、横隔神経の有髄線維密度の計測。 また、上記の解析中にLewy病理が強い症例ほど横隔膜の筋内神経密度が低下している可能性が示唆されたため、追加でこの密度の計測も行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
ほぼ当初の予定どおりに進行しており、今後剖検例の追加による症例数の増加も期待できる。
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Strategy for Future Research Activity |
本年度はさらに症例数を増加し、また疾患群とマッチングさせた正常コントロール群の評価もくわえて統計学的な解析を進めていく予定である。 課題としては、現在2種類の抗体(P-syn#64、MJF R13)を用いており、いずれもモノクローナル抗体であるためポリクローナル抗体(LB509など)での染色及び病理学的評価も追加することを検討している。
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Causes of Carryover |
2018年度に評価した26症例にはすでに染色済みの標本が多かったため、試薬の追加購入の必要がなかった。 今後新たに加える剖検例や非疾患対照群では追加で免疫染色を行う必要があるため、持ち越した予算を充当する。
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