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2021 Fiscal Year Research-status Report

高精度CRT測定装置による標準測定手法の開発

Research Project

Project/Area Number 18K16530
Research InstitutionChiba University

Principal Investigator

川口 留以  千葉大学, 大学院医学研究院, 特任助教 (00800038)

Project Period (FY) 2018-04-01 – 2023-03-31
KeywordsCapillary Refilling Time / ショック / 末梢循環不全 / トリアージ / 多数傷病者
Outline of Annual Research Achievements

Capillary Refilling Time (毛細血管再充満時間; CRT) は,爪床を数秒圧迫し,圧迫解除した後に,爪床の色調が戻るまでの時間である.末梢循環不全の指標になり得る事が示唆され, ベッドサイドで簡便かつ非侵襲的に得られる有用性が期待されている指標である.
まずCRT測定における問題点として,測定条件が定まっておらず,評価も目視による主観による評価であることが挙げられる.測定側の条件として,圧迫力・圧迫時間に関してはこれまでの報告を出しており,圧迫力3-7 N, 圧迫時間2秒以上が適切であるとした.また,測定時のエラーをなるべく最小限とするため,爪床圧迫の状態を搭載したモニターによりフィードバック可能な表示装置を備えたCRT測定装置を開発し,このフィードバック機構の有用性を検証し,小型測定装置においても安定した測定が可能である事を確認している.
一方,被測定者の条件による変化はこれまでに報告がなく,CRTに影響する要素であるかどうかは検討されていなかった.より正確な評価を行うために,被測定者側の条件を評価する必要があった.同一被測定者の座位と仰臥位でのCRTの比較,および仰臥位で測定部位である手の高さを変えた測定を行った.座位と仰臥位では有意差を認め,仰臥位で手の高さを変えた測定では高さに正の相関を認めた.
CRTの臨床における有用性を評価するため患者を対象としたCRT測定実験に着手している.外的侵襲のCRTに及ぼす影響を評価するために,開胸を伴う心臓血管手術の前後比較を行い,循環血漿量の変化や体外循環などを受けた後の影響の評価を行う.また,救急外来受診時のCRTを用いて,重症度評価や予後予測を行うため評価を行う.

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

4: Progress in research has been delayed.

Reason

実臨床上の患者を対象に研究を開始しているものの,COVID-19の影響により度重なる手術制限,病床制限,救急受け入れ制限など,多くの制限があり,対象となる患者の選定が不可能な時期が多く,予定していた研究が出来なかった.現状,徐々に制限解除がなされ再開できているが,想定していた症例数には届いておらず,十分な解析や検討には取り掛かれていない.

Strategy for Future Research Activity

現在までに,CRT測定装置の小型化や,フィードバック機構の搭載は完了している.また,測定条件に関する研究に関しても論文発表しており環境は整っている.現状,COVID-19による制限も部分的に解除され始めているため,予定している研究を継続する.同時に,CRT測定装置の改良も続け,その後の臨床応用を見据えた改良も進めていく.
症例数が予定数となったところで解析を行い,発表および論文化を行う.

Causes of Carryover

COVID-19の影響により,測定実験を予定通り行うことが叶わなかったが,COVID-19による制限も部分的に解除され始めているため,測定実験を再開するとともにCRT測定装置の改良も続けて行く予定であり,そのための試薬や消耗品にあてる予定である。

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Published: 2022-12-28  

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