2018 Fiscal Year Research-status Report
Lyndon文字列による簡潔で高速な文字列処理アルゴリズム
Project/Area Number |
18K18002
|
Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
中島 祐人 九州大学, システム情報科学研究院, 助教 (80804682)
|
Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
|
Keywords | 文字列処理アルゴリズム / 文字列組合せ論 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究課題では,簡潔で高速な文字列処理アルゴリズム開発への新たなアプローチとして,Lyndon 文字列や Lyndon 文字列に基づいたデータ構造の未知の性質を明らかにし,それらを用いたアルゴリズム開発を目的としている.この目的のために,Lyndon文字列に関連するトピックを中心に,様々な文字列処理アルゴリズムに関する問題に取り組んだ.その結果,9報の論文を査読付き国際会議にて発表,1報の論文を査読付き国際学術雑誌にて公表している.特にこれらの成果のうち,次に示す2つの研究については,本研究課題の核となるLyndon文字列に関する重要な成果である. 1) Straight Line Program (SLP) と呼ばれる文字列の文法圧縮表現に対する高速なLyndon分解アルゴリズムの提案. 2) 1文字および1ブロック編集後の文字列における最長Lyndon部分文字列クエリに対する高速なアルゴリズムの提案. その他の研究成果も,文法圧縮,文字列照合,接尾辞配列といった文字列情報学の中心的なトピックに関するものであり,本研究課題の目的のために重要な成果となっている.特に接尾辞配列については,Lyndon文字列と極めて関連性が高いものである.多くの研究成果が,当該分野のトップ研究者らが集まる国際会議 Combinatorial Pattern Matching (CPM) や String Processing and Information Retrieval (SPIRE) に採択された.また,その他の関連する研究テーマについてすでに成果を得ており,国際会議等での公表に向けて準備中である.
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究業績の概要に示したように,本研究課題の核となるLyndon文字列に関する研究成果2件を中心に,文字列処理アルゴリズムに関する研究成果が得られている.そのため,本研究課題はおおむね順調に進展しているといえる.
|
Strategy for Future Research Activity |
先に示したように,本研究課題はここまで順調に進んでいるため,次年度も計画に基づき推し進めていく予定である.
|
Causes of Carryover |
当初予定していた学会への参加を業務等により取りやめたため,次年度への繰越が発生した.予想を上回る研究成果が得られているため,次年度の助成金と合わせ,学会等参加の費用として使用する予定である.
|
Research Products
(17 results)
-
-
-
-
[Journal Article] Longest Lyndon Substring After Edit2018
Author(s)
Yuki Urabe, Yuto Nakashima, Shunsuke Inenaga, Hideo Bannai, Masayuki Takeda
-
Journal Title
Proceedings of Annual Symposium on Combinatorial Pattern Matching 2018, LIPIcs
Volume: 105
Pages: 19:1--19:10
DOI
Peer Reviewed / Open Access
-
[Journal Article] Longest substring palindrome after edit2018
Author(s)
Mitsuru Funakoshi, Yuto Nakashima, Shunsuke Inenaga, Hideo Bannai, Masayuki Takeda
-
Journal Title
Proceedings of Annual Symposium on Combinatorial Pattern Matching 2018, LIPIcs
Volume: 105
Pages: 12:1--12:14
DOI
Peer Reviewed / Open Access
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-