2018 Fiscal Year Research-status Report
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18K18160
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Research Institution | Nagoya Institute of Technology |
Principal Investigator |
武藤 敦子 名古屋工業大学, 工学(系)研究科(研究院), 准教授 (90378240)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 入退室データ / 社会ネットワーク分析 / 行動履歴 |
Outline of Annual Research Achievements |
企業内で利用されているICカードを用いた入退室管理システムから得られる社員の入退室履歴を人の移動履歴データとして利用し、人間行動の定量的分析を行った。分析方法として、「個人への視点」と、「繋がり関係への視点」の2種類を行った。 「個人の視点」では、入退室履歴データより社内での個人の移動時間の着目したパターンを分析、クラスタリングすることで個人の就業スタイル、休憩パターン等の新たな属性を知る方法を提案した。対象とした1年間のデータの分析結果より、移動に要する時間のパターンと一部の個人属性の関係性を統計的に明らかにした。本研究内容は、当該年度において、国内学会発表1件、国際会議発表1件を行った。 「繋がり関係への視点」では、社員間の入退室履歴データの場所と時間差から行動の類似度を求め、繋がり関係を算出する方法を提案した。入退室履歴の中でも会議室に注目し、会議室を介した社員の関係ネットワークを構築した。会議室ネットワークよりクラスタ分析を行い、業務体制についての考察を行った。さらに、会議室ネットワークより重要人物を推定し、一部の個人属性との関係性を統計的に明らかにした。本研究内容は、当該年度において、学会発表1件を行った。 両視点から得た新たな社員の個人属性および関係性指標について、データ提供元企業からの評価・フィードバックにより、人員配置、就業環境改善等の働き方改革への貢献の可能性を模索した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初の研究計画の通り順調に研究は進展し、学会発表にて成果発表を行うことができている。
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Strategy for Future Research Activity |
これまで提案してきた入退室履歴データからの社内での個人の移動パターン分析および会議室ネットワーク分析の方法をさらに社員の行動履歴の特徴を捉えたものに改良する。さらに、職場の活性化へ向けた施策への応用を目指す。
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Causes of Carryover |
データ処理用ワークステーションの購入を予定していたが、当該年度では主に分析モデル構築を行ったため購入を見送った。次年度より分析データを新たに追加した実験を計画しているため、ワークステーションを購入予定。
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Research Products
(4 results)