2020 Fiscal Year Research-status Report
Modern Reorganization of the Transportation System and Integrity of the State in Iran
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18K18257
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
大足 恭平 東京大学, 大学院人文社会系研究科(文学部), 助教 (50506524)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | ガージャール朝 / 鉄道建設 |
Outline of Annual Research Achievements |
3年目にあたる本年も、引き続き資料収集による電信・鉄道の建設計画の網羅的把握の準備を遂行中である。具体的には一昨年度に収集したイギリス公文書館における外務省・植民地省関係資料の電子化を進めているところである。残念ながら現在所有している情報は欧州由来の資料のみに留まっており、ディテールが大変に不足している状況は昨年から変化がない。 これを補い詳細を把握するためには追加の資料や現地資料が必要である。そのために一年目二年目とも実施できなかった欧州およびイラン訪問は、イラン現地での情勢緊迫ならびに渡航制限、さらにはCOVID-19の影響により、イギリスほか欧州・イランとも現地訪問は不可能な状況であった。全体として研究に着手する前提となる資料収集ができておらず、分析する対象自体が不足している。実績といえる段階に達するのはたいへん厳しい状況である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
昨年のイラン情勢の著しい悪化と渡航制限ならびにCOVID-19の流行によるのため現地調査/資料収集がイランならびに欧州でも実施できず、残念ながら三年目も現地のみならずヨーロッパの文書館の調査がおこなえないという問題を解消することができなかったためである。
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Strategy for Future Research Activity |
研究の前提となる資料収集について、世界の状況から昨年度・一昨年度分の遅れを取り戻す程度に実施できるかは引き続き疑問である。また研究課題の性格上、なんらかの資料調査は必要であり、研究機関の延長を模索したい。
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Causes of Carryover |
計画していた資料調査が引き続きイラン情勢の悪化、COVID-19の影響によりほとんど実施できなかったため。
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