2021 Fiscal Year Annual Research Report
A Comprehensive Survey of the Post-Disaster Society
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18K18547
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Research Institution | National Museum of Ethnology |
Principal Investigator |
竹沢 尚一郎 国立民族学博物館, その他部局等, 名誉教授 (10183063)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
菊池 義浩 兵庫県立大学, 地域資源マネジメント研究科, 講師 (50571808)
黒崎 浩行 國學院大學, 神道文化学部, 教授 (70296789)
伊東 未来 関西学院大学, 先端社会研究所, 研究員 (70728170)
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Project Period (FY) |
2018-06-29 – 2022-03-31
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Keywords | 災害人類学 / 原発事故 / 復興 / 避難民 / 被傷性 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は研究代表者である竹沢だけが研究を延長申請し、受理されたので、竹沢がこれまでに他の研究分担者とともに実施してきた研究を総括し、その取りまとめをおこなった。 具体的には、竹沢が研究分担者のひとりである伊東未来とともにおこなった、京都に避難した福島原発事故避難者に対する2つのアンケートに基づく論文を見直し、その要点を整理して全体を書き直した。それと並行して、竹沢が別に実施した約30名の避難者を対象としたインタビューをすべて文字起こししたあと整理し、可能なかぎり忠実に文章化した。それを各インタビュー対象者に送り、修正や書き加え、一部削除などの手直ししてもらったものを公表することにした。なお、そのうちの何人かは公表を避けるよう依頼してきたので、そのうちの18名のインタビューのみ公表することとした。 これらのアンケート結果とインタビューの2つの資料を基に、研究を総攬する序章とまとめの結論を加えて、『福島原発事故避難者はどう生きてきたか―ー被傷性の人類学』を執筆した。これは東信堂から2022年3月に単著として出版された。この本は、さっそく京都新聞や毎日新聞京都版で取り上げられるなど、広い反響を呼んでいる。
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Research Products
(1 results)