2018 Fiscal Year Research-status Report
教育と福祉専門職間の協同関係構築と新しい専門性のための研修体制に関する実践的研究
Project/Area Number |
18K18618
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
高橋 満 東北大学, 教育学研究科, 教授 (70171527)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大高 研道 明治大学, 政治経済学部, 専任教授 (00364323)
岡 幸江 九州大学, 人間環境学研究院, 准教授 (50294856)
槇石 多希子 仙台白百合女子大学, 人間学部, 教授 (80209402)
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Project Period (FY) |
2018-06-29 – 2021-03-31
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Keywords | 社会教育 / 社会福祉 / 協同関係 / 専門職 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、持続可能な地域づくりの方法論であるコミュニティ・キャパシティを高めるために必要な教育、福祉、健康に関する三職種の協同関係の構築の方法戦略と、そのための職員の専門性の内実と養成のカリキュラム、研修方法を開発することにある。 この研究では、社会福祉施設、地域包括支援センター、公民館の協力をしながら、地域づくりの協同実践を行い、小学校区くらいまでの地域のキャパシティを高めるために、具体的なCCD実践の計画化と実践をとおして連携・協同関係構築の方法構築と課題を明らかにしたい。あわせて、職員に求められる専門性の内実と養成のためのカリキュラム、研修方法を開発するとともに、これを国際的連携の中で実装化することを目指す理論的・実践的研究である。 以下の研究成果を公表し、研究成果を発表するとともに、諸外国の研究者とのネットワークを形成した。次年度以降の研究の基盤を構築することができた。 2018年8月8日 SWUICE Conference Thailand Community Development, Adult education, and Democracy,2018年10月30日 インドネシア教育大学主催の国際学会論文発表, 2018年10月国際学会(イタリア・フィレンツェ)Earthquake Disaster and the Potential of Adult Art Education:The Significance of Holistic Learning.[5th International Multidisciplinary Scientific Conference on Social Science and Arts SGEM,6(3) ,(2018),133-144], Exploring the Role of Art Museum for the Recovery from Disaster: The Potential of Museum Experience.[5th International Multidisciplinary Scientific Conference on Social Science and Arts SGEM,6(3),(2018),255-268], 2018年12月 The 10th International Conference on Active Aging Learning: Optimizing the Way We Age(台湾国立中正大学で基調講演)Active Ageing and Social Participation
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
研究初年度であるが、国際学会等で研究計画にそった研究を公表することができ、次年度以降の研究基盤を構築することができた。しかも協力関係も、アジアだけでなくヨーロッパに広げることができた。
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Strategy for Future Research Activity |
次年度は、5つの課題のうち、次の2つに重点をおいた研究を遂行することを計画している。 課題2【福祉と教育との連携・協同の比較研究】:インドネシア・バンドン市をフィールドに、CLCの活動及び職員の養成・研修制度の比較研究を実施する(担当:高橋・大高・岡)。日本では、仙台市の鶴ヶ谷市民センター、登米市吉田公民館、奈良市の地区公民館を事例とする。 課題4【職員の養成と研修開発】:スコットランドの連携・養成制度に関する研究及びアジアの職員養成・研修制度に関する共同研究を踏まえ、社会教育職員の求められる専門的力量の内容を明らかにするとともに、その養成・研修の内容について検討を重ねる。
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Causes of Carryover |
今年度は初年度で、研究計画の具体化と、その国際学会での発表と検討が主要な支出となった。次年度は、いよいよ国内現地調査と海外調査の実施が必要であり、繰り越した予算とあわせて実施する予定である。
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Research Products
(6 results)