2020 Fiscal Year Research-status Report
教育と福祉専門職間の協同関係構築と新しい専門性のための研修体制に関する実践的研究
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18K18618
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Research Institution | Sendai Shirayuri Women's College |
Principal Investigator |
高橋 満 仙台白百合女子大学, 人間学部, 教授 (70171527)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大高 研道 明治大学, 政治経済学部, 専任教授 (00364323)
岡 幸江 九州大学, 人間環境学研究院, 教授 (50294856)
槇石 多希子 仙台白百合女子大学, 人間学部, 名誉教授 (80209402)
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Project Period (FY) |
2018-06-29 – 2022-03-31
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Keywords | コミュニティ・ディベロップメント / 福祉と教育との連携 / 教育的アプローチ / 社会教育職員の専門性 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では,社会福祉施設,地域包括支援センター,公民館の協力をしながら,地域づくりの協同実践を行い,小学校区くらいまでの地域のキャパシティを高めるために,具体的なコミュニティ・キャパシティ・ディベロップメント実践の計画化と実践をとおして連携・協同関係構築の方法構築と課題を明らかにすること,あわせて、職員に求められる専門性の内実と養成のためのカリキュラム,研修方法を開発するとともに,これを国際的連携の中で実装化することを目指してきた. 今年度は,助成最終年度として,これまでの研究成果を内外の学術界で公表することに重点をおく研究活動をすることを計画した.その成果は,1)TAKAHASHI Mitsuru,Art activities in early childhood education,in Second international conference on art education, Samara, Russia, 2020.14 September.2)日本学術会議東北地区会議主催学術講演会,「雇用問題を乗り越えるためのリカレント教育」(2020年9月26日)の講演,3)東北大学・RIETI共催シンポジウムでの高橋満「リカレント教育:新しい生き方をつくる」(2020年11月4日)講演,4)The 4th international conference on educational science,Strengthening educational sciences in entering the community 5.0,TAKAHASHI Mitsuru,Community as Educational Sources, Indonesia University of Education, 2020.16 November. 以上は,いずれも招聘されたものであり,この発表を通して研究成果を広く広報するとともに,国内外の研究者とのネットワークを広げることができた.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
上記のように,コロナウィルスの影響もありリモートでの活動が可能な研究成果の公表に重点をおいたが,最後の実証的研究及び国際比較研究のための渡航ができない状況におかれてしまった.かつ,共同研究者同士の研究会も勤務校の移動制限措置があり,開催することが不可能であった.この結果,研究計画で予定していた最終年度の目標であった「持続可能な地域社会づくりの方法論であるコミュニティ・キャパシティを高めるために必要な教育、福祉、健康に関する教育・福祉領域の専門職間の協同関係の構築の方法戦略と、そのための職員養成のカリキュラム、研修方法を開発すること」には至らなかった.
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Strategy for Future Research Activity |
上記の理由から最終年度を一年のばす申請を行った.今年度も異動の制限は長く続くと予想されるが,その場合には,リモート研究会を開催して,主に理論的な枠組みの彫琢,報告書の作成,国際学会でのリモート参加で残された課題を推進することを視野に入れている.
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Causes of Carryover |
2020年度の研究については,コロナウィルス感染防止のために国内及び国外での調査研究を実施することができない状況が生まれてしまった.実証調査と最終まとめのための共同研究会の開催もできない状況となり,最終目標であったカリキュラム及び研修体系の構築にまで至らなかった.2,021への繰越を申請して,これら残された課題を遂行したい.まだコロナの影響があることを念頭に,リモートでの研究会の開催,国際学会での報告などを積極的に実施する計画である.
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Research Products
(5 results)