2022 Fiscal Year Annual Research Report
Practical research on building collaborative relationships between education and welfare professionals and training systems for new specialties
Project/Area Number |
18K18618
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
高橋 満 東北大学, 教育学研究科, 名誉教授 (70171527)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大高 研道 明治大学, 政治経済学部, 専任教授 (00364323)
岡 幸江 九州大学, 人間環境学研究院, 教授 (50294856)
槇石 多希子 仙台白百合女子大学, 人間学部, 名誉教授 (80209402)
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Project Period (FY) |
2018-06-29 – 2023-03-31
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Keywords | 地域づくり / プロフェッション / 連携と協同 / キャパシティ |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、地域づくりの方法論であるコミュニティ・キャパシティを高めるために必要な教育、福祉、健康に関する三つの職種の協同関係の構築の方法的戦略と、そのための職員の専門性の内実と養成のカリキュラム、研修方法を開発することにある。国際開発計画(UNDP)やWorld Bankなど国際機関では、途上国の社会開発、先進国の都市貧困地域の再開発、農山村開発の手法として、community capacity developmentという考え方を採用している。 こうした課題を達成するために、社会教育職、社会福祉職、医療職との連携のあり方と、この連携を有効にするための研修のあり方について実証的に調査研究してきた。 この研究では、以下の課題ごとに研究を進めてきた。1)スコットランドのコミュニティ・エデュケーションセンターにおける三職種の協同と、専門職養成のカリキュラムについて、エディンバラ大学の研究者の協力で理解を深める必要がある。2)特定の地域をフィールドに社会福祉機関と公民館との連携・協同の「プラットホーム」をつくり、地域づくりの実践を試みた。3)このために地域のキャパシティのアセスメントを試行的に行うとともに、その有効性を検証するために次年度に向けてのCCD実践計画を作成(一部実施)した。 コロナ感染の広がりがあり、調査研究は困難を極めたが、いくつかの成果を上げることができた。1)地域のキャパシティ指標の作成にもとづき、特定地域の分析を行った。2)各種専門職の連携のためには、情報の共有(ネットワーク)と統一した目標の設定、及び各専門職の「強み」を活かした取り組みが大切であることを実証的に示すことができた。
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Research Products
(4 results)