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2018 Fiscal Year Research-status Report

未来を予測し学生の主体性を高めるフィードフォワード型教学IRのシステム構築

Research Project

Project/Area Number 18K18675
Research InstitutionKansai University

Principal Investigator

森 朋子  関西大学, 教育推進部, 教授 (50397767)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 脇田 貴文  関西大学, 社会学部, 教授 (60456861)
紺田 広明  福岡大学, 公私立大学の部局等, 講師 (60734077)
上畠 洋佑  愛媛大学, 教育・学生支援機構, 特任助教 (00757271)
畑野 快  大阪府立大学, 高等教育推進機構, 准教授 (50749819)
Project Period (FY) 2018-06-29 – 2021-03-31
Keywords教学IR / 学修成果の可視化 / 主体的な学び
Outline of Annual Research Achievements

大学のユニバーサル化を背景に,多様な学力,多様なモチベーション,多様なビジョンを持つ大学1年生が,「なれる自分」ではなく,「なりたい自分」に向けて自らの学びに責任を持ち,積極的にマネジメントする主体性を喚起することを目的としている。その手法として,学生個別に未来予想図教学IRシステムを開発する。2018年度は,計算科学の知見をもとに,2000の個人学生のデモデータセットを作成し,どのようなデータがそのカリキュラムのキーパラメーターになり得るのかについて,プロジェクト内で3回にわたり,議論を行った。結果,学力の3要素に学生の能力を区分し,直接評価と間接評価を組み合わせたコンピテンシーセットにすることが現実的であり,かつ学生の学びの実態に適していると考えられる。これについては引き続き,議論を行っていきたい。
また大学だけではなく,カリキュラム・マネジメントの観点から高校での生徒の学びについても検討を開始した。フィールド校である兵庫県立K高校において,卒業時調査を実施し,その卒業生が本学に入学することで,高校から大学までの学びのタイプ化が可能になるのではないかという議論も開始している。これはまた別の科学研究費基盤Aと連動しながらまた検討を開始することとなった。
調査としては他大学(明治大学,立命館大学)の教学IRの組織や分析方法についてヒアリング調査を行うとともに,キーパラメータの在り方について検討した。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

2000名のデモデータセットの構築ができたことで,着実に予定とおり研究は進んでいる。さらに関連する他科学研究費との連携も取れることになり,今後,ますますの発展が期待できる。

Strategy for Future Research Activity

今後の方策については以下4点で進めていく。
1.2000名のデモデータにとってかわり,同じカリキュラムを共有する100名程度の卒業した学生の成績,学習行動,学習意欲,コンピテンシー調査などのパネルデータを用いて,先端的な統計モデルの適正な応用(マルチレベル分析、ベイズ推定等),学生個別の行動分析・評価が可能な包絡分析法の応用によるこれら分析結果とシミュレーションに基づき,学修の現状評価と将来の進路展望の提供まで可能かどうかを模索する。
2.高校と大学の学びの接続とその予測を検討するため,2019年採択基盤研究A「社会的能力の特定化とその育成適正期および教育効果の検証」(代表,松繁和寿)と緩やかに連動する。
3.1.に関するシステム化の検討を始める。場合によってはIR総合研究所(ベネッセホールディングス)と意見交換を行う。

Causes of Carryover

システム構築の検討を始める予定であったが,他基盤研究との連動の話が出てきたこともあり,プログラミングを組む以前にさらにキーパラメーターについて検討することが必要となったため。

Research Products

(5 results)

All 2019 2018

All Journal Article Presentation

  • [Journal Article] 学習論からみた「高校魅力化プロジェクト」 : 深い学びの構造とそれを生み出す越境学習のシステム (第70回公開シンポジウム報告 地域課題に教育学はどう応答するか : 島根県「高校魅力化プロジェクト」を焦点に)2019

    • Author(s)
      森朋子
    • Journal Title

      教育学研究ジャーナル

      Volume: 24 Pages: 57-61

    • Open Access
  • [Journal Article] 深い学びに寄与するグループ活動のデザイン : 思考と活動の乖離を乗り越えるために2019

    • Author(s)
      森朋子・松下佳代
    • Journal Title

      名古屋高等教育研究

      Volume: 19 Pages: 141-152

    • Peer Reviewed
  • [Journal Article] 学士課程教育における学生の成長感の軌跡とその特徴:入学してからのリテラシーとコンピテンシーの伸びに着目して2019

    • Author(s)
      畑野 快、上垣友香理、星野聡孝、高橋哲也
    • Journal Title

      大学教育学会論文誌

      Volume: 40 Pages: 18-26

    • Peer Reviewed
  • [Presentation] 中等教育におけるアクティブラーニングの課題  ラベリング活動に注目して2018

    • Author(s)
      森 朋子(関西大学),田中 敏博,前田 秀樹(高槻中学校・高等学校),松下 佳代(京都大学)
    • Organizer
      日本教育工学会全国大会
  • [Presentation] 潜在クラス分析を用いた学生タイプの抽出とその特徴の検討:能力の成長感を指標として2018

    • Author(s)
      畑野 快、上垣友香理、星野聡孝、高橋哲也
    • Organizer
      大学教育学会第40回大会

URL: 

Published: 2019-12-27  

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