2018 Fiscal Year Research-status Report
Effects of air pollution on neuropsychological development in children
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18K19713
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Research Institution | Hyogo Medical University |
Principal Investigator |
島 正之 兵庫医科大学, 医学部, 教授 (40226197)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
澤木 潤子 兵庫医科大学, 医学部, 助教 (60441268)
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Project Period (FY) |
2018-06-29 – 2021-03-31
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Keywords | 大気汚染 / 小児 / 精神神経系 / 発達 / 出生コホート研究 |
Outline of Annual Research Achievements |
兵庫県尼崎市において実施されている出生コホート研究である「子どもの健康と環境に関する全国調査(エコチル調査)」に参加している約4,900人の子どもを対象として、胎児期及び乳幼児における大気汚染物質への曝露量を個人毎に推計するため、調査地域内及び近隣における大気環境測定局における微小粒子状物質(PM2.5)及び二酸化窒素(NO2)等の大気汚染物質濃度を収集し、推計方法についての基礎的検討を行った。 また、参加者のうち251名を対象とした詳細調査において、子どもの精神神経系の発達についての評価を実施した。本研究の対象者には、エコチル調査で6か月毎に実施している質問票調査を用いて、小児の自閉症スペクトラム障害(ASD)、注意欠陥多動性障害(ADHD)等の発達に関する評価が行われている。2018年度までの2歳時及び4歳時には、医学的検査(アレルギー及び内分泌に関する血液検査、体格測定、身体所見等)とともに、新版K式発達検査を実施して発達指数(DQ: Developmental Quotient)の評価を行っているため、それらの結果を収集・整理した。 さらに、2019年度から6歳時の調査を開始するため、エコチル調査に参加していない6歳児のボランティア児7名の協力を得て予備的調査を実施した。具体的には、知能検査(WISC-IV)を行って知能指数(IQ: Intelligence Quotien)を測定し、同時に子どもの情緒や行動を包括的に評価するための質問票であるChild Behavior Checklist (CBCL)に保護者に回答してもらい、6歳の子どもを対象にこれらの検査が実施可能であることを確認した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本研究で使用するための情報を収集・整理するとともに、2019年度以降に実施する調査の準備を予定どおり実施することができた。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は、対象となる子どもが6歳時の精神神経系の発達に関する検査を実施する。具体的には、知能検査(WISC-IV)を行ってIQを測定するとともに、子どもの情緒や行動を包括的に評価するための質問票であるChild Behavior Checklist (CBCL)に保護者に回答してもらう。さらに、胎児期及び乳幼児における大気汚染物質への曝露量を個人毎に推計して、大気汚染物質への曝露が小児の精神神経系の発達に及ぼす影響を解明する。
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Causes of Carryover |
平成30年度は主として既存資料の収集・整理を行ったため、当初の予定よりも所要額が少なく、次年度使用額が生じた。2019年度は、子どもとその保護者を対象として精神神経発達に関する検査を実施するため、新たに研究補助者を雇用して、翌年度分として請求した助成金と合わせて使用する計画である。
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Research Products
(2 results)