2020 Fiscal Year Research-status Report
Effects of air pollution on neuropsychological development in children
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18K19713
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Research Institution | Hyogo Medical University |
Principal Investigator |
島 正之 兵庫医科大学, 医学部, 教授 (40226197)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
澤木 潤子 兵庫医科大学, 医学部, 助教 (60441268) [Withdrawn]
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Project Period (FY) |
2018-06-29 – 2022-03-31
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Keywords | 大気汚染 / 小児 / 精神神経系 / 発達 / 出生コホート研究 |
Outline of Annual Research Achievements |
兵庫県尼崎市において実施されている出生コホート研究である「子どもの健康と環境に関する全国調査(エコチル調査)」に参加している約4,800人を対象に、質問票調査を用いて小児の自閉症スペクトラム障害(ASD)、注意欠陥多動性障害(ADHD)等の発達に関する評価を行った。また、そのうち2020年度に6歳時の医学的検査を受診した76名を対象として精神神経発達に関する検査を実施した。具体的には、保護者の同意が得られた子どもに、公認心理師が知能検査(WISC-IV)を行って知能指数(IQ: Intelligence Quotient)を測定し、保護者には子どもの情緒や行動を包括的に評価するための質問票であるChild Behavior Checklist (CBCL)に回答してもらった。WISC-IVは2019~2020年度の2年間で195名に実施し、全検査IQおよび4つの下位検査それぞれの平均点(標準偏差)は、96.19(13.56)、98.26(13.44)、101.46(15.09)、88.38(15.71)、96.36(14.19)であった。また、CBCLは201名に実施し、全問題尺度、内向尺度、外向尺度の平均点は、55.78(8.70)、54.65(8.70)、55.43(9.25)であった。 さらに、これらの精神神経発達検査の結果と大気汚染への曝露との関連を検討するため、胎児期~乳幼児における大気汚染物質への曝露量を対象者毎の推計を進めており、調査地域内及び近隣における大気環境測定局における微小粒子状物質(PM2.5)及び二酸化窒素(NO2)等の大気汚染物質濃度を収集し、過去の曝露濃度を推計する方法についての検討を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
新型コロナウイルス感染拡大の影響により、2021年4~7月に予定していた検査を実施することができなかった。
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Strategy for Future Research Activity |
これまでに実施した精神神経系の発達に関する検査として、知能検査(WISC-IV)によるIQ測定と子どもの情緒や行動を包括的に評価するための質問票であるChild Behavior Checklist (CBCL)の結果を用いた解析を進めるために、2021年度は補足的な調査を行うととともに、胎児期及び乳幼児における大気汚染物質への曝露量を個人毎に推計して、大気汚染物質への曝露が小児の精神神経系の発達に及ぼす影響を解析する予定である。
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Causes of Carryover |
新型コロナウイルス感染拡大の影響により一部の検査を実施することができず、総合的な解析を行うに至らなかったために、次年度使用額が生じた。引き続き可能な範囲で検査を継続実施するとともに、結果の解析を進めて研究成果の発表を行うための経費として使用する計画である。
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Research Products
(4 results)