2019 Fiscal Year Research-status Report
The Political Economy of Global Standards on Developmental Finance
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18KK0037
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
鈴木 基史 京都大学, 公共政策連携研究部, 教授 (00278780)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
飯田 敬輔 東京大学, 大学院法学政治学研究科(法学部), 教授 (00316895)
宇治 梓紗 京都大学, 法学研究科, 講師 (00829591)
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Project Period (FY) |
2018-10-09 – 2022-03-31
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Keywords | 国際政治経済学 / 国際金融 / 国際開発援助 / テキスト分析 |
Outline of Annual Research Achievements |
第一に、2019年度は、6月27日に京都大学において本国際共同研究の推進を目的とした国際研究会議を開催した。同研究の国際協力者であるWilliam Grimesボストン大学教授、William Kringボストン大学研究員、根本洋一一橋大学教授を招集し、それぞれが研究論文報告を行った。論文は、研究会参加者のコメントを参考にして修正されている。第二に、9月中旬、代表の鈴木と分担者の宇治は、大韓民国において学術調査を行った。延世大学所グリン・モー教授と面談して、今後の共同研究について意見交換を行い、韓国銀行、企画財政部の高官に対して、韓国の東アジア金融体制に対する政策に関する聞き取り調査を行った。 第三に、研究論文に関しては、鈴木と宇治が共著論文「Legalization for Coordination」を作成し、鈴木が「Immigration, Radical Right Votes, and Foreign Aid: A Strategic Perspective」と題する論文を作成し、両論文とも国際関係学会(ISA)の研究大会での報告に選出された。2論文とも完成し、関係者に送付してあったにもかかわらず、新型コロナウイルス感染問題によってISA研究大会が中止となったため、報告自体を行うことはできなかった。一方、ASEAN+3マクロ経済リサーチオフィス(AMRO)と国際通貨基金(IMF)が東アジア諸国の経済状況に関して作成・公表している年次報告書に着眼して、2機関の報告書内容をテキスト分析法によって比較することを目的とした分析を、テキスト分析法を専門としている松尾晃隆エセックス大学研究員を共著者として進め、コンピュータを利用した文書解読まで完了した。 第四に、宇治は、博士論文を拡大しつつ、本研究計画と合致する研究をもりこむことににって著書『環境条約交渉の政治学―なぜ水俣条約は合意に至ったのか』を公刊し、その一部を英語論文として国際学術誌International Environmental Agreements: Politics, Law and Economicsに掲載した。、
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本研究は、研究計画に従って国際研究集会を6月に開催し、英語論文3編を完成させ、テキスト分析に関しては解読作業を終了した。
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Strategy for Future Research Activity |
2020年3月に開催予定のISAの報告論文2編を推敲し、2020年度中に代表的な国際学術誌に投稿する予定である。国際金融機関の報告書の比較テキスト分析の英語論文に関しては、解読の結果を分析し、論文作成に着手し、今年度中の完成を予定している。ボストン大学との国際共同研究は、これまでのシンガポール・韓国での聞き取り調査および文献調査を踏み台に更なる調査を実施しつつ、可能な限りワークショップを開催するなどして推進する予定である。
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Causes of Carryover |
2019年度3月に、京都において第2回の国際共同研究ワークショップを開催する予定であったが、新型コロナウイルス感染問題によって延期を余儀なくされた。状況が許せば、次年度に開催の予定である。
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Research Products
(13 results)