2019 Fiscal Year Research-status Report
ロシアにおけるネオ・ユーラシア主義の再検討―アジアと新興国の視点から
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18KK0329
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Research Institution | University of Shizuoka |
Principal Investigator |
浜 由樹子 静岡県立大学, 国際関係学部, 准教授 (10398729)
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Project Period (FY) |
2019 – 2021
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Keywords | ネオ・ユーラシア主義 / ロシア / 地政学 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究課題の基課題となる基盤(C)「ポスト冷戦期における新興国の国際秩序再編構想」において、ロシア、中国、ブラジルにおける「地政学的」思想の(再)流行現象とポスト冷戦世界におけるその意味を探ってきた。本研究課題では、海外の研究機関における共同研究に先立つ基礎的研究として、ロシアの地政学的言説をリードしてきたネオ・ユーラシア主義との関係の検証を始めている。また、共同研究者からの要望により、日本における地政学の流行現象についても併せて情報収集を進めている。 ただし、別記の通り、研究遂行自体は現在、新型コロナウィルスの感染拡大を受けて停止しており、資料収集は中断、学会発表なども延期となった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
4月に現職に着任したばかりであること、学内の事情から長期の海外渡航が許可されるのが2021年前半となったことから、11月にようやく交付申請を行った。加えて、渡航準備の調整段階で新型コロナウィルスの感染拡大が世界的に進み、現在、あらゆるスケジュールが停止している。
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Strategy for Future Research Activity |
海外渡航は困難な状況がしばらくは続くと予測されるため、当面は、基研究課題の遂行過程で収集してきた一次資料、二次資料の読み込みと基礎研究に専念する。 研究成果の報告についても、8月の国際学会は延期が決まり、秋期の学会も国内、国外ともに実施が危ぶまれている。そのため、国際的な査読誌などの媒体への投稿に成果発表の場を絞りこみ、これを海外での共同研究の準備に代える予定である。
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Research Products
(1 results)