2021 Fiscal Year Research-status Report
ロシアにおけるネオ・ユーラシア主義の再検討―アジアと新興国の視点から
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18KK0329
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Research Institution | University of Shizuoka |
Principal Investigator |
浜 由樹子 静岡県立大学, 国際関係学部, 准教授 (10398729)
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Project Period (FY) |
2019 – 2022
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Keywords | ネオ・ユーラシア主義 / ファシズム / ロシア |
Outline of Annual Research Achievements |
2014年のロシアによるクリミア併合、2022年2月のウクライナ侵攻開始以降、ロシアとファシズムについての論争が欧米で再燃している。その中で、ネオ・ユーラシア主義の最極右の思想家であり、ファシズムにも傾倒した過去を持つアレクサンドル・G・ドゥーギンの思想が世界的な注目を集めている。本研究は、これまでにも既にドゥーギンを含むいくつものネオ・ユーラシア主義の諸潮流を整理し、欧米とは異なる視座からの再検討を進めていたが、この情勢の劇的な変化を受け、ネオ・ユーラシア主義とウクライナ問題との関係についても更なる整理を進め、発表してきた。 ただし、戦争の開始と日本外務省の渡航中止勧告、ロシアでの研究環境の悪化を受け、共同研究の実施計画については再検討を余儀なくされている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
新型コロナ・ウィルス感染症の世界的拡大を受け、各国・各研究機関の受入条件が整わず、延長申請を余儀なくされている上に、2022年2月に始まったロシアによるウクライナへの軍事侵攻により、ロシアへの渡航ができない状況にある。
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Strategy for Future Research Activity |
ロシアの研究機関での共同研究を再開できる目途が当分立ちそうもないこと、共同研究者たちがロシアを出国する可能性も生じているため、研究に従事する機関を変更することを検討中である。
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Research Products
(3 results)