2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19103001
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
山口 二郎 Hokkaido University, 大学院・公共政策学連携研究部, 教授 (70143352)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
宮本 太郎 北海道大学, 大学院・法学研究科, 教授 (00229890)
遠藤 乾 北海道大学, 大学院・公共政策学連携研究部, 教授 (00281775)
空井 護 北海道大学, 大学院・法学研究科, 教授 (10242067)
杉田 敦 法政大学, 法学部, 教授 (30154470)
小川 有美 立教大学, 法学部, 教授 (70241932)
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Keywords | 市民社会 / 社会民主主義 / 政党 / 平等 / 新自由主義 |
Research Abstract |
今年度は、研究初年度であり、まず新自由主義的改革に対する批判的検討と実態把握を中心に研究を進めた。プロジェクトのメンバーは、3か月に1回、定例の研究会を開催し、最新の成果を報告したり、関連する研究者からヒアリングを行っている。 特に、2007年11月には、全国世論調査を行い、社会経済システムの現状と今後のあり方に関する国民の認識を明らかにした(その結果と詳細な分析は、http://www.csdemocracy.com/opendata/200801.htmlに掲載されている)。このデータは様々な研究者の注目を集め、政治分析や政策提言に利用されている。また、構造改革に対する総括的分析は、山口『ポスト戦後政治への対抗軸』、宮本「新しい福祉ガバナンス」、遠藤誠治・小川『グローバル対話社会』など、数編の著作、論文として発表されている。 また、今年度は国際的ネットワークの構築についても第1段階の作業が進められた。2007年9月に、研究代表者山口と分担者小川がイギリスに赴き、『ポストデモクラシー』の著者コリン・クラウチ教授と会見し、2008年春の国際会議の準備を行った。また、ロンドンのシンクタンク、ポリシーネットワークを訪問し、同研究所の主任研究員ロジャー・リドル氏(元イギリス首相府補佐官)と会見し、2008年7月の洞爺湖サミットを記念した「社会的包摂戦略に関する国際会議」の準備を開始した。 さらに、本プロジェクトのメンバーは、アカデミックな論文のみならず、新聞や雑誌への寄稿など様々な形で社会に対する情報発信を行っている。その成果は本プロジェクトのウェブサイトに掲載され、社会に大きなインパクトを与えている。
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Research Products
(37 results)