2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19104004
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Research Institution | National Astronomical Observatory of Japan |
Principal Investigator |
家 正則 National Astronomical Observatory of Japan, 光赤外研究部, 教授 (30111446)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高見 英樹 国立天文台, ハワイ観測所, 教授 (00270455)
早野 裕 国立天文台, ハワイ観測所, 助教 (80390623)
柏川 伸成 国立天文台, 光赤外研究部, 准教授 (00290883)
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Keywords | 補償光学 / レーザーガイド / 銀河形成の研究 / 可変形状鏡 / 波面計測 |
Research Abstract |
平成14-18年度に本研究グループが実施した特別推進研究「レーザーガイド補償光学による遠宇宙の近赤外高解像観測」により、開発製作し試験観測に成功した188素子補償光学系とレーザーガード星生成システムを組み合わせて、すばる望遠鏡の共同利用観測装置として完成し公開する準備を進めた。具体的には、レーザービーム送出望遠鏡の性能改善、赤外観測光と波面計測用可視光を分離するより高性能な光学素子であるビームスプリッターコーティングの開発、波面擾乱の計測装置の機能増強と改修などを進め、システム全体の診断・調整系の設計・開発を進めた。新補償光学系については平成20年度後期から一部共同利用に提供する。 また、すばる深探査領域で本研究グループが発見した最遠のライマンα輝線銀河(赤方偏移7.0、約129億年前の銀河)などの遠方銀河の系統的探査観測により、宇宙の再電離時期に迫る研究を進めた。平成19年度末時点で、最遠銀河ベストテンのうちの9つまでをすばる望遠鏡による発見が占めている。銀河形成史の解明のための遠宇宙の観測的研究を発展させ、さらに遠方の銀河探査を目指して、赤方偏移7.3の銀河探査のためのフィルターを開発した。また赤方偏移6〜7の時代の銀河をより多く観測して、宇宙の再電離の描像を観測的により明確にすることを目指して、新たな観測計画を提案中である。レーザーガイド星システムを用いた本格的な試験実証観測の具体化のため、遠銀河、クエーサー、近傍銀河に関する各種提案の最適化を検討中である。
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Research Products
(51 results)