2009 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19200002
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
武市 正人 The University of Tokyo, 大学院・情報理工学系研究科, 教授 (10011165)
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Keywords | プログラミング言語 / ソフトウェア設計 / 双方向変換 |
Research Abstract |
本研究では、原データから操作対象データへの順方向の変換fから構成的にその逆変換f'を生成する仕組みとしての双方向変換機構とその応用を扱う。この双方向変換機構では、順変換fのプログラムを記述すれば、自動的にその逆変換f'に相当するプログラムが得られるので、人手によって逆変換を記述する必要がない。逆変換のプログラムを作成することがないので、順変換と逆変換のプログラムが矛盾するといった誤りが生じることがなく、信頼性の高い変換を実現できるとともに、逆変換プログラム作成の手間が削減され、生産性が向上するといった効果が得られることになる。 本研究課題の目的は、順方向の変換fから構成的(自動的)にその逆変換f'を生成する仕組みとしての双方向変換機構をソフトウェアの高信頼化・生産性の向上のための方法論として確立することにある。そこでは、一般的な双方向変換機構の基盤を確立し、その枠組みのもとで、原データSrcと対象データTarの適用領域を定めるとともに、その間の双方向変換(f,f')の記述言語を設計し、双方向変換機構による実用的なシステム開発のためのソフトウェアを構築する。具体的な研究項目として、A:双方向変換機構の数学的基盤の確立と双方向変換言語の開発、B:双方向変換システムの開発支援環境の構築、C:ソフトウェア開発過程における双方向変換基盤の構築の3項目を設定し、平成21年度には、小項目A1:双方向変換機構の数学的基盤の確立、小項目A2:一般的双方向変換言語の開発、小項目B1:双方向変換プログラム開発支援環境の開発、小項目B2:ビュー更新ソフトウェアのための汎用ライブラリの開発、小項目C1:特徴重視プログラミングにおける双方向変換基盤の設計、小項目C2:双方向特徴重視プログラミングシステムの開発、の研究を進めた。 とくに双方向変換プログラムの構築法としてBidirectional Functionを提案しその応用システムを開発した。さらに、国際共同研究として、北京大学の梅教授他とワークショップを開催した。これにより、平成22年度の本研究課題の最終年度のとりまとめを行う方向づけが得られたといえる。
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Research Products
(5 results)