2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19201036
|
Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
河崎 善一郎 Osaka University, 大学院・工学研究科, 教授 (60126852)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
牛尾 知雄 大阪大学, 大学院・工学研究科, 准教授 (50332961)
森本 健志 大阪大学, 大学院・工学研究科, 助教 (60403169)
|
Keywords | 自然現象観測 / 気象学 / 大気電気学 / 観測ネットワーク |
Research Abstract |
本年度は、レーダシステムネットワーク構築のためのVHF波帯広帯域干渉計設置場所の検討を行い、電波環境等の調査の後、大阪大学吹田キャンパスおよび豊中キャンパス、更に神戸市内の高校校舎屋上に決定し、観測を開始した。これらは、インターネット網を通じて遠隔監視により運用している。設置に先立ち、観測場所に応じたフィルターの設計と、同期観測に必要な機能追加を行った。また、複数地点での観測データを、実時間で一次処理した後中央局に転送し、更に複数地点のデータに対しての処理を施し、雷放電位置データとして出力するまでのアルゴリズムを決定し、試用ソフトウェアの開発を行った。各観測地点で取得されたデータのオンサイトでの処理、データ転送と転送したデータの統合および三次元データ出力までの一連のデータ処理を、ほぼ自動化している。 一方、Ku波帯広帯域レーダについては、大阪大学で稼動している試作機に加えて、鹿児島県で稼動を開始した同タイプのレーダを用いた実験を実施した。本年度計画していた、送受信回路の製作と散乱実験、アンテナ駆動系の製作、データ処理装置の開発は計画通り達成し、試験運用を継続中である。また、他機関が所有するディスドロメータと併設しての同時観測の機会にも恵まれ、高精度な校正データが取得できた。また、膨大なデータサイズになる観測結果を、DSPの並列処理等を用いて高速に処理するソフトウェアの開発を行い、現時点で断続的ではあるものの、実時間に近い形での画像出力や視点切り替え等の画像処理を実現している。
|
Research Products
(12 results)