Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
尼ケ崎 彬 学習院女子大学, 国際文化交流学部, 教授 (70143344)
長野 順子 神戸大学, 文学部, 教授 (20172546)
相澤 照明 佐賀大学, 文化教育学部, 教授 (50167764)
山田 忠彰 日本女子大学, 人間社会学部, 教授 (10220386)
中川 真 大阪市大学, 文学研究科, 教授 (40135637)
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Research Abstract |
1.本研究は従来自然美論,風景論,環境美学,都市美学という標語のもとで考えられてきたさまざまな具体的,個別的諸問題領域を,生活の場において企てられたさまざまな美的実践としてとらえなおし,あらたな理論化を目指すものである。この目的のために今年度は,5回の研究会議において,自然概念の再検討(西村),親密芸術と公共芸術(尼ケ崎),フンボルトの自然描写(長野),観光美学(津上),日本的芸術観と日常性の美学(青木)についての研究分担者による研究発表とそれについての討議をおこなった。また客員として招いた研究者(金田晋)に〈旧暦〉の時間意識についての発表もお願いした。 2.2007年7月にトルコ,アンカラでおこなわれた国際美学会議において,本研究のテーマと成果を広く世界にむけて発信するべく参加し,研究発表をおこなった(西村,津上,大石,小田部,椎原,喜屋武)。 3.国内の美学会例会においても,研究の成果を発表した(「文学言説と都市の記憶」渡辺)。 4.その他,必要に応じて研究分担者はフィールド,ワークもふくめて,多様な領域にわたり調査,資料収集を行なった。 これらの研究会,学会での発表や討議をつうじて,本研究が設定しているテーマがきわめて多様なひろがりをもつこと,それにもかかわらずそれらが人間の生活の場に根ざした基本的な美的実践であることがよりはっきりと認識され,今後の議論の展開の基礎固めとして,充分の成果を上げた。
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