2008 Fiscal Year Annual Research Report
推論機構の言語的実現とその解釈メカニズムに関する研究
Project/Area Number |
19202012
|
Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
田窪 行則 Kyoto University, 大学院・文学研究科, 教授 (10154957)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
郡司 隆男 神戸松蔭女子学院大学, 文学部, 教授 (10158892)
坂原 茂 東京大学, 総合文化研究科, 教授 (40153902)
今仁 生美 名古屋学院大学, 外国語学部, 教授 (20213233)
有田 節子 大阪樟蔭女子大学, 学芸学部, 教授 (70263994)
三藤 博 大阪大学, 言語文化研究科, 准教授 (60181939)
|
Keywords | 空間表現 / 時間表現 / テンス / アスペクト / 心理実験 / 証拠性推論 / 条件文 / 4枚カード問題 |
Research Abstract |
2008年度は、2007年度の成果に基づき、モーダルベースの性質とそれに関連して条件文の性質、空間時間と推論形式の関係を研究した。そのため以下の計画を実行した。 (1)6月末から7月最初に宮古池間方言の母語話者である仲間氏および上原氏を京都に招き、推論現象。空間にかかわる表現に関してアドバイスを得た。さらに、自然会話、エリシテーションセッションを40時間程度の音声、映像データとして記録した。 (2)7月15-19日分担者全員、海外共同研究者のKaufmann(Northwestern University)、Condoravdi(Stanford University)、Kennedy(Chicago University)に加え、内外の意味論学者数名を京都に招き、論理と推論に関するチュートリアル、ワークショップを開催した。このうちKaufmannの動的意味論に関するチュートリアルは映像(約6時間)として記録されている。このワークショップでは有田が本研究の成果の一部を発表した。 (3)研究代表者田窪とKaufmannがソウルで開かれた国際言語学者会議においてテンス、アスペクト、モダリティに関するワークショップを主催し、そこで、これらの文法カテゴリーと推論機構に関する議論を行った。これには、Condoravdi、研究協力者のGrzelakも参加し、研究発表を行った。 (4)11月に東京大学において、Rafael Nunez(UCSD)、Kevin Moore(San Jose State University)を招いて、空間時間と推論にかかわるワークショップをおこなった。このワークショップでは田窪、坂原が本研究の成果の一部を発表した。 (5)11月13-15日にニューヨーク市立大学で行われた第18回日本語韓国語言語学会議(J/K conference)において田窪が招待講演を行い、本研究の成果の一部を発表した。この会議では研究協力者のGrzelak、衣畑も発表を行った。
|
Research Products
(21 results)