2008 Fiscal Year Annual Research Report
GISを用いた東アジア都市・王城遺跡形成史の比較研究
Project/Area Number |
19202017
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Research Institution | Mie University |
Principal Investigator |
山中 章 Mie University, 人文学部, 教授 (40303713)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
関口 敦仁 情報科学芸術大学院大学, メディア表現研究科, 教授 (10336646)
黄 暁芬 東亜大学, 総合人間文化学部, 教授 (20330722)
山田 雄司 三重大学, 人文学部, 准教授 (90314103)
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Keywords | 鈴鹿関 / 武関 / 長岡京 / 3DVR / GPS |
Research Abstract |
本研究の目的の第一は「GPS・GISを用いた空間情報の統合」にある。第Iプロジェクト:東アジア都市・王城比較研究では、本年度、代表的な日本の宮都である長岡京や平安京についてその成立と展開について研究を進め、その成果を『桓武と激動の長岡京時代』(山川出版)として刊行することができた。また,昨年度より継続している王権の軍事・交通機能を補完する重要施設・鈴鹿関に関するGIS測量を実施し、第二目的遂行のための基礎データーを獲得した。また東アジアの宮都と比較するために中国陜西省に所在する唐代の軍事・交通機能である武関のGPS測量と地形観察を行い、中国と日本の関という施設が共通の設計方法でもって構築されていることを明らかにした。 第二の目的は「エコワールドヘリテージミュージアム(EWHM)設立」である。第IIプロジェクト:GPS・GIS3次元モデル構築では、引き続き昨年度実施したベトナムタンロン皇城遺跡でのデーター解析を進め、EWHM建設のための準備を進めた。併行して鈴鹿関と中国武関との比較をするための作業も実施し、その成果の一部を亀山市立亀山歴史博物館で公開し好評を博した。第IIIプロジェクト:東アジア都市・王城遺跡調査・GPS測量では、武関において簡易GPS測量を中国陜西省の協力の下実施し、第IIプロジェクト遂行のための基礎資料とすることができた。
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Research Products
(4 results)