2008 Fiscal Year Annual Research Report
滞日アフリカ人の生活戦略と日本社会における多民族共生に関する都市人類学的研究
Project/Area Number |
19202029
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
和崎 春日 Nagoya University, 文学研究科, 教授 (40230940)
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Keywords | 都市社会 / エスニシティ / アフリカ人 / 外国人 / 相互扶助 / 生活戦略 / 共生 / 移民 |
Research Abstract |
本年度は、日本アフリカ学会第45回学術大会(龍谷大学)にて研究成果を発表し多くのコメントをえつつ、それを調査と理論化討論に活用し、共同研究を促進させた。代表者の和崎が、ナイジェリア人ガーナ人が在日アフリカ人人口第1位第2位を占めているなど、滞日アフリカ人の概略を説明したあと、滞日カメルーン人の中古自動車業をめぐって個別発表もおこなった。さらに、滞日アフリカ人の芸能活動について鈴木裕之が、日本で行われたアフリカ式の宗教儀礼について松本尚之が、滞日ナイジェリア人の2001-2008年の生活変化について川田薫が、個別発表を行い、若林チヒロがガーナへの滞日アフリカ人Uターン実態を、上田冨士子がケニア・タンザニアと日本との交流実態を、報告した。これを活かす形で、日本-アフリカ-中国関係を調査する強い必要を認識し、望月克哉がナイジェリア調査を行い特に中国・日本とアフリカとの人的交流を調査した。それと連動して、ベトナムでのアフリカ人活動を調査し(和崎)、三島禎子の研究と併せて日本-アフリカ-アジアのネットワークをめぐって研究を進展させた。西アフリカやフランス語圏アフリカからの日本への流入も言語の壁を超えて一定の趨勢があり、その調査を行うとともに、スワヒリ語圏からの移動に関しては特に名古屋でのウガンダ人の生活実態をめぐって、日本-ウガンダ間の関係と移動状況を調査した。こうした成果を『地域研究』9巻1号・総特集アフリカにて発表した。
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Research Products
(13 results)