2007 Fiscal Year Annual Research Report
湾岸産油国を中心とした中東における予防外交の可能性に関する研究
Project/Area Number |
19203009
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
中村 覚 Kobe University, 国際文化学研究科, 准教授 (60359867)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
吉川 元 上智大学, 外国語学部, 教授 (50153143)
土佐 弘之 神戸大学, 国際協力研究科, 教授 (70180148)
伊勢崎 賢治 東京外国語大学, 地域文化研究科, 教授 (30350317)
高橋 和夫 放送大学, 教養学部, 教授 (00179475)
中西 久枝 名古屋大学, 国際開発研究科, 教授 (40207832)
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Keywords | 中東 / 予防外交 / 湾岸産油国 / 安全保障 / 紛争 |
Research Abstract |
第一に、中東の複雑な現状に即した予防外交のガヴァナンスのタイプについて、予防外交に関する理論的研究(価値、規範、理論を研究)が行われた。第二に、中東における紛争の原因や火種について、さらに紛争解決のための外交の可能性や、今後の予防外交枠組み構築の可能性について検討された。第三に、中東において予防外交の枠組みを長期的に構築する可能性があるアクターとパワーについて検討された。主な候補として、NATO、EU、アラブ連盟などの地域機構、米国、国連のほか、中東各国間の外交を検討対象とする。以上の研究成果について国内外に発信するため、日本語と英語でウェプサイトを立ち上げた。 H19年度は、理論研究班、中東班、大国・地域機構担当班の各班のメンバーは、12件の出張に計18名のメンバーが足を運び、現地調査を行った。中でも3班合同の現地調査として(2007年10〜11月)には7名が、OSCE(欧州安全保障協力会議機講)を視察した。OSCEのみではなく、Academic Exchange with Department of Arab-Islamic Study and Instltute of International Relations in Warsaw University(Oct. 30,2007)研究会4回で5つの報告(うち英語による報告と討論が3件)を行い、議論を行った。第一回では「予防外交とは何か」について(吉川元教授報告、2007年8月17日)、第二回では「中東における紛争のタイプ」(立山良司教授報告、2007年11月23日)について報告が行われた。第三回はメンバー以外にも公開として(フォーリン・プレスセンター)"The Future of International Relations in the Gulf Region with a Look at the Implications for Japan and Asia,"とした(Feb.19,2008,湾岸研究センター(GRC)国際研究部長クリスティアン・コッホ研究員報告)。第四回では"Possibility of Preventive Diplomacy in the Gulf"(Feb.24,2008,湾岸研究センター(GRC)国際研究部長クリスティアン・コッホ研究員報告)と、"Iran's Preventive Policy in the Post Gulf War Period",中西久枝教授報告)の2件の報告について検討した。メンバー各位は、資料収集の作業を進め、最終報告書の構想計画案をすでに作成した。
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Research Products
(37 results)