2009 Fiscal Year Annual Research Report
湾岸産油国を中心とした中東における予防外交の可能性に関する研究
Project/Area Number |
19203009
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
中村 覚 Kobe University, 国際文化学研究科, 准教授 (60359867)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
吉川 元 上智大学, 外国語学部, 教授 (50153143)
伊勢崎 賢治 東京外国語大学, 地域文化研究科, 教授 (30350317)
高橋 和夫 放送大学, 教養学部, 教授 (00179475)
中西 久枝 名古屋大学, 国際開発研究科, 教授 (40207832)
森 伸生 拓殖大学, イスラーム研究所, 教授 (20349202)
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Keywords | 中東 / 予防外交 / 湾岸産油国 / 安全保障 / 紛争 |
Research Abstract |
H21年度は、理論研究班、中東班、大国・地域機構担当班の各班のメンバーが合同して、国内外で成果を発表した。検討された内容は、第一に、中東に適する予防外交レジームのタイプに関する理論的研究、第二に、中東各国による安全保障政策やその決定過程について、第三に、中東において予防外交の枠組みを長期的に構築する可能性パワーとアクターについてであった。 まずは、国際ワークショップ「中東の安全保障」を湾岸研究センター(GRC)と共催した(2009年6月29日~30日於:湾岸研究センター(GRC)、ドバイ)。二日間にわたるワークショップでの八名の報告者は、全て当プロジェクトのメンバーであり、米国、OSCE、EU、NATOによる中東での安全保障上の役割の変化、イラン外交、サウディアラビアのテロ対策、日本のアフガニスタン政策や対湾岸外交に関して報告と討論が行われ、国際的な評価を高めた。 また、国際安全保障学会の学会誌『国際安全保障』は、中東特集号を組む機会を提供して下さった。本プロジェクトの6名が、同誌第37号第2巻に論文を寄稿したことにより、本プロジェクトの成果は、学会でもすでに一定の評価を得たと言えるだろう。 さらに国内では、シンポジウム「中東の安全保障の方法と課題:予防外交の観点から」(2010年1月30日於:上智大学)を開催した。中東における民主主義や予防外交的な安全保障観の普及、それらの価値の欧米から中東への輸出の可能性と危険、今後の研究上の課題に関して、検討された。以上の研究成果について国内外に発信するため、ウェブサイトには、アラビア語、ペルシャ語、タルド語版サイトを立ち上げ、従来からの日本語と英語に合わせて、5カ国語体制とした。 そして、旧来型の最終成果のとりまとめ方式であるが、書き下ろし論文やシンポジウムの発言録を含めて、500頁(750,000字)の最終報告書を作成し、メンバー内で配布した。
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Research Products
(48 results)
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[Journal Article]2009
Author(s)
澤江史子, 他の共著
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Journal Title
「移民をめぐるトランスナショナル政治と出身国-トルコを中心とした試論-」『国際移動の比較政治学』(日本比較政治学会年報第11号)(日本比較政治学会編)(ミネルヴァ書房)
Pages: 37-68
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[Presentation] Rebuilding a Confessional State : Islamic Ecclesiology in Turkey, Russia, and China2009
Author(s)
Kimitaka MATSUZATO, Fumiko SAWAE
Organizer
The Second International Symposium of Comparative Research on Major Regional Powers in Eurasia "Comparing the Politics of the Eurasian Regional Powers : China, Russia, India, and Turkey"
Place of Presentation
Room S405, Sotobori Building, Ichigaya Campus, Hosei University, Tokyo
Year and Date
20091212-20091213
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