2009 Fiscal Year Self-evaluation Report
Evolving Study concerning Archiving of Art Educational Literature
Project/Area Number |
19203036
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 一般 |
Research Field |
Education on school subjects and activities
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Research Institution | Utsunomiya University |
Principal Investigator |
YAMAGUCHI Nobuo Utsunomiya University, 教育学部, 教授 (90292573)
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Project Period (FY) |
2007 – 2010
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Keywords | 美術教育 / 文献資料 / 熊本文庫 / 美術教育文献解題 / アーカイビング / 美術教育史 / 国際調査 / 造形教育 |
Research Abstract |
本研究「美術教育文献のアーカイビングに関する発展的研究」は、2004~2006年度科学研究費補助金基盤研究B(1)「日本の美術教科書・美術教育文献資料のアーカイブ化に関する研究」(課題番号16330172を以下、前研究と記す)を基にした継続的かつ発展的な研究である。アーカイブス(archives)とは学習指導要領図画工作・美術や美術科教科書等の公文書・公的記録、アーカイブ(archive)とは個人や民間美術教育団体関係の著作、あるいは美術教育ジャーナルなど複数のファイルを一つにまとめたものをさす。 前研究の目的は、大正・昭和初期及び第二次大戦直後の美術教科書ならびに美術教育関係文献資料(以下、美術教育文献と記す)の空白部分を美育文化協会所蔵の「熊本文庫」のアーカイブ化により解明し、社会的活用に資することであった。(1)データベースの構築、(2)『日本美術教育主要文献解題』の編纂、(3)学会等での研究発表、(4)美術教育文献展覧会、(5)連続公開研究報告会および最終年度にシンポジウム等々の5課題に取り組んだ。文献11,521点をデータ化し報告書I『熊本文庫総目録/KUMAMOTO LIBRARY CATALOGUE』に、そのうち252点の解題を報告書II『日本美術教育主要文献解題/BIBLIOGRAPHICAL NOTES ON KEY LITERATURE ON ART EDUCATION IN JAPAN』として刊行し諸学会等で頒布、5回の連続公開研究報告会とシンポジウムにより公知し、次の問題点や課題が浮上した。 現代的なニーズであるWeb上の情報化に至っていない。国際的な公知に必要な英訳が極僅かな上、海外状況の把握もできていない。美術教育研究に関する論文執筆方法論が集約されていないため、公知された美術教育文献や解題を有効に活用できる人材が斯界に十分に育成されていない。 そのため本研究では、(1)データベース公開のためのWebサイトの構築、(2)国際的なアーカイビングの調査・研究、(3)『日本美術教育主要文献解題』編纂の継続と英訳、(4)論文執筆方法論集の刊行、(5)連続公開研究報告会での基調報告とアーカイビング資料を活用した論文執筆方法論の講演、(6)美術教育文献展覧会の開催、(7)学会等での研究発表や論文執筆と英訳等々を行う。
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Research Products
(3 results)