2007 Fiscal Year Annual Research Report
ソフトコンピューティングを核とした建築・人間・設備システムの最適化の研究
Project/Area Number |
19206063
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
田邉 新一 Waseda University, 理工学術院, 教授 (30188362)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松本 隆 早稲田大学, 理工学術院, 教授 (80063767)
秋元 孝之 芝浦工業大学, 教授 (30318894)
岩下 剛 武蔵工業大学, 准教授 (90253905)
堤 仁美 早稲田大学, 理工学術院, 客員講師(専任扱い) (00409690)
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Keywords | エネルギー効率化 / ネットワーク / リモートセンシング / 建築環境・設備 / ソフトコンピューテング |
Research Abstract |
本研究の目的は、(1)空調設備システムの機器応答・エネルギー消費に関する情報および(2)室内環境・知的生産性・行動などの人間の応答に関する情報を、オープンなネットワーク上で収集蓄積し、建築物のエネルギー消費量の削減と居住者の知的生産性・快適性のバランスを最適化するための、(3)建築用ソフトコンピューティング(やわらかな情報処理)技術を開発することである。居住者の知的生産性や人間行動、あるいは設備機器の部分負荷効率など、対象システムの特殊性が大きく表れると推測される場面においてはやわらかな情報処理手法が不可欠である。平成19年度の研究においては、空調・設備システムに関しては、ネットワークを利用し、知的生産性評価に必要な環境要素や申告データならびに帰納的シミュレーションモデル作成に必要な設備機器応答に関するデータを、BMSの基本機能を損なうことなく通信することが可能な、セキュアなネットワーク構築に関して検討を行った。また、既設の設備ネットワークと新設センシングネットワークとの接続を検討した。室内環境と知的生産性および人間行動に関しては、室内環境および室内居住者のヒューマンレスポンスを収集し、居住者の知的生産性を評価した。長期アンケート申告による知的生産性評価、人間行動のモニタリング、臭気が人間に与える影響に関して研究を行った。ソフトコンピューティング(やわらかな情報処理)に関しては、オープンネットワークから取得した設備システム実績データに対して、ニューラルネットワークおよび遺伝的アルゴリズムを適用することで、設備システムの帰納的モデリング行った。動的システムが再現可能なモデルの開発およびセンシング方法の明確化、オンラインによる更新が可能な学習方法の開発、遺伝的アルゴリズムを用いたパラメータの推定に関する研究を行った。
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Research Products
(7 results)