2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19207020
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Research Institution | Osaka City University |
Principal Investigator |
曽根 良昭 Osaka City University, 大学院・生活科学研究科, 教授 (60145802)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
廣田 直子 松本大学, 人間健康学部・健康栄養学科, 教授 (60218857)
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Keywords | 呼吸商 / 季節性 / 糖質代謝 / 脂質代謝 / 呼気中水素ガステスト / 代謝バランス / 食物摂取頻度調査 |
Research Abstract |
本科学研究の目的“糖質代謝・脂質代謝のバランスの李節性と地域性"を明らかにするための平成20年度の当初計画は(1)熱帯タイでの糖質の消化吸収の季節性の検討と(2)大阪と野におけるRQ(呼吸商)の季節性の検証であった。(1)についてはチェンマイ大学医学部にていて暑気の2008年4,5月、雨季の7,8月、乾季の11,12月に糖質の消化・吸収の季節性を測定したが、この3の季節での季節性性は見られなかった。このこととポーランド、日本における糖質の消化吸収率は季節性と比較するとこの季節性は光環境(光暴露時間の短調)に関係するのではなく、外気温の変化に強く影響されることが明らかになった。(2)に関しては大阪と長野において2008年4月、40名の対象者につきRQを計測し、はずれ値を示ず被験者以外の30名を選び、その30名につき、4季節でのRQ計測を行った。その結果(1)大阪と長野において冬季にRQ値が上昇し(糖質代謝が優位)、夏季においてRQ値が低下(脂肪代謝が優位)(2)体脂肪率はRQとは反対に冬季に体脂肪率が増加し、夏季に減少した(3)被験者の属する集団の食品群別摂取量に季節性は見られず、糖質と脂質の摂取率にも一季節変化はなかった。以上のこどを総合的に判断すると糖質代謝・脂質代謝のバランスの季節性は寒冷地や季節の存在する地域において冬季の低温環境に適応するため季節性を示すこが示唆された。このことは平成21年度熱帯タイと寒帯ポーランドでのRQの季節性測定により実証されるものと思われる。
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