2009 Fiscal Year Annual Research Report
アフリカ在来知の生成とそのポジティブな実践に関する地域研究
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19251003
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
重田 眞義 Kyoto University, 大学院・アジア・アフリカ地域研究研究科, 准教授 (80215962)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
伊谷 樹一 京都大学, 大学院・アジア・アフリカ地域研究研究科, 准教授 (20232382)
山越 言 京都大学, 大学院・アジア・アフリカ地域研究研究科, 准教授 (00314253)
西 真如 京都大学, 東南アジア研究所, 特定助教 (10444473)
金子 守恵 京都大学, 大学院・アジア・アフリカ地域研究研究科, 特定研究員 (10402752)
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Keywords | local knowledge / 生業知 / 関係知 / 思惟知 / エチオピア / ポジティブな実践 / 在来型保全 / 在来組織 |
Research Abstract |
2009年度は、「生業知」「関係知」「思惟知」の3研究ユニットから4研究班の分担者と協力者がそれぞれ30日~90日にわたってフィールドワークを実施したほか、国内および国際学会での発表、国際ワークショップの開催、国内研究会、成果の出版などの活動をおこなった。(1)生業知研究ユニット:農業に関する在来知の生成に関して、品種多様性に関する知の生成、有畜農業における牛耕技術と科学知との対応、農産物の在来型保存と食品加工利用技術の知について、エチオピア南部諸民族州とオロミヤ州において現地調査を実施した。高齢者の保持する老人知の生成に注目し、ケアの実践とその変容に注目した現地調査を南部諸民族州南オモ県において実施した。(2)関係知研究ユニット:在来講組織(グラゲ)、在来宗教組織(シダマ)のポジティブな実践について、それぞれ分担者と研究協力者が当該地域において現地調査を実施した。また、2009年11月にアジスアベバにおいて、A Roundtable on Communities and Cultural Heritage Centers in East Africaと題する国際ワークショップをケニア、英国から研究・実践者を招いてアジスアベバ大学と共催した。昨年の国際ワークショップの成果を英文で出版した。(3)思惟知研究ユニット:在来知の生成と実践をめぐる思惟知について、海外研究協力者1名(JSPS長期招へい研究者)が京都に5ヶ月間滞在して研究と討論をおこなった。2010年3月には京都において国際ワークショップを開催し、思惟知班の報告を基に総合討論をおこなった。2009年5月には、第46回日本アフリカ学会学術大会において、本研究課題の成果を7題のポスターとして発表した。2009年9月アジスアベバ大学から生業知ユニットおよび関係知ユニットの海外研究協力者を京都に招いて(別資金)研究のまとめと進捗状況の報告会をおこなった。2009年11月には、アジスアベバで開催された第17回国際エチオピア研究学会において、研究代表者、分担者、協力者の3人が報告をおこなった。
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Research Products
(25 results)