2009 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19251012
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Research Institution | Kanagawa University |
Principal Investigator |
福田 アジオ Kanagawa University, 外国語学部, 教授 (60120862)
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Keywords | 文化政策 / 民俗学 / ツーリズム / 中国 / 古鎮 / フォークロリズム |
Research Abstract |
本研究は、中国漢族社会の民俗文化政策と、それが民俗文化と住民生活に与えた影響を、住民と文化政策施策者が相互に連関する状況を通じて動態的、総合的に検討することを目的としている。 平成21年度は、平成19、20年度に調査を行った地域において、本調査を継続実施した。動態的な総合民俗誌を作成するために、調査研究地域の民俗について全般的情報を収集する調査を行い、当該地域の状況を把握するとともに、具体的な民俗文化政策の旅行状況に関する詳細な調査を行った。具体的には、平成21年12月25日~平成22年1月2日、平成22年3月15日~19日の2回に渡り現地調査を行った。調査地としては、まず、すでに選定している浙江省衢州地区廿八都、三門源を対象とし、研究協力者とともに共同調査を継続して行った。また、古鎮における文化政策の比較事例収集のため、中国福建省における文化政策の展開(古鎮、非物質文化遺産関係)について、中国福建省厦門、泉州で調査を行った。調査期間には、調査参加者が、随時、小ミーティングをもち、相互の情報交換とともに、調査時に生じた問題点を、それ以後の調査にフィードバックした。調査終了後、ブリーフィング・セッション(成果報告会)を開き、各人の現状の成果を確認し、現地調査で得られた資料を各人整理し、成果と今後の問題点について検討し、平成22年度の調査内容を明確にした。なお、本研究の第2回中間成果報告会として、中国側研究メンバーを日本へ招へいし、平成21年9月22日に神奈川大学において、国際シンポジウム『中国および日本における非物質文化とその保護』を開催した。さらに、日中の状況比較を行うために、9月23~25日に長野県において非物質文化遺産や重要伝統的建造物群保存地区保護に関する調査を行った。
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Research Products
(22 results)