2010 Fiscal Year Annual Research Report
東南部アフリカ農村における食糧確保と生業展開に関する社会経済的研究
Project/Area Number |
19252006
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
池野 旬 京都大学, アジア・アフリカ地域研究研究科, 教授 (40293930)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
島田 周平 京都大学, アジア・アフリカ地域研究研究科, 教授 (90170943)
荒木 茂 京都大学, アジア・アフリカ地域研究研究科, 教授 (00158734)
池上 甲一 近畿大学, 農学部, 教授 (90176082)
上田 元 東北大学, 環境科学研究科, 准教授 (10241514)
高根 務 東京農業大学, 国際食料情報学部, 教授 (10450470)
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Keywords | アフリカ / 食糧安全保障 / 就業構造 / 農村変容 / 共有資源 / 生計戦略 / 農業政策 / 土地保有 |
Research Abstract |
最終年度である本年度の最重要な課題は、研究成果のとりまとめであった。その作業に先だって、第2四半期までに本年度の現地調査を行うことをめざした。本年度は、本研究計画で主要な調査対象地と措定していたタンザニアの北部高地とザンビアの首都近郊の都市向け蔬菜生産地域において、過去3年間で実施した現地調査の成果を確認し、補充する現地調査を実施した。とくに北部タンザニアにおいて、昨年の大旱魃とは異なる環境下での生業活動を調査することができた。研究代表者は、第3四半期、第4四半期にも現地に赴き、現地研究者と意見交換を行うとともに、調査地の社会経済的活動において季節の相違がどの程度の影響を持っているのかを調査し、主として第2四半期(夏期休業期に相当)に実施してきた調査での現状把握に大きな錯誤がないことを確認した。 2010年9月には、研究代表者、研究分担者、研究協力者、研究対象地域に関心を待つ大学院生、さらにはタンザニア人研究者を交えて、本研究計画の研究成果を発表するワークショップを開催した。この研究会での報告を踏まえて、研究計画の最終成果として2011年3月には英文論文集であるAfrican Study Monographs誌Supplementary Issue 42号を刊行することができた。各論文で扱われた課題は、農業政策の変容に対する主食作物の生産動向、地域社会の自発的な生計活動の変化、土地利用形態の長期的な変遷、土地保有をめぐる地域社会による問題解決等であり、食糧確保と生業展開を課題とする本研究計画の成果としてふさわしいものである。また、同英文論文集には、調査地の概要を示す画像データ、図表等をCDで添付し、読者の理解を促進する試みも行った。
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Research Products
(24 results)