Research Abstract |
本プロジェクトは,資源の枯渇が懸念される重希土類およびインジウムの濃集過程の研究と,これらの元素の資源ポテンシャル評価を海外で実施し,資源開発に資する鉱床探査指針と,資源の安定供給のための方策の提案を目指すと同時に,これらの元素に富む還元型花崗岩がなぜアジア大陸や南米の内陸部に形成されたのかその成因解明を目指す.4年の限られたプロジェクト期間で最大限の結果が得られるように,研究対象鉱床種を,重希土類資源については風化残留型および過アルカリ岩鉱床に,インジウムについては還元的な火成岩に伴う亜鉛鉱床に絞る.具体的には調査鉱床地域において,1)重希土類およびインジウムに関して,岩石・鉱石・流体の化学分析に基づく元素の濃集過程の解明,2)調査対象国でのこれらの元素の資源ポテンシャル評価,および,3)これらの鉱床を胚胎する還元型花崗岩,過アルカリ岩の成因の研究に基づき,これらの鉱床が形成されるテクトニックセッティングを解明と鉱床形成モデルを構築を実施する.これらの調査研究結果は,今後の資源の探査・開発時の探鉱指針として活用されるよう,論文,シンポジウム等を通し広く公表する.
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