2007 Fiscal Year Annual Research Report
アジア大陸産日本フロラ関連絶滅危惧種の保全と分子細胞遺伝学的・系統学的特性研究
Project/Area Number |
19255004
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
近藤 勝彦 Hiroshima University, 大学院・理学研究科, 教授 (00110817)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
日詰 雅博 愛媛大学, 教育学部, 教授 (30116967)
小西 達夫 東京農業大学, 教職学術情報課程, 教授 (70161958)
川上 昭吾 愛知教育大学, 教育学部, 教授 (10033896)
船本 常男 昭和薬科大学, 薬学部, 教授 (90199414)
岩科 司 国立科学博物館, 筑波試験植物園, 主任研究員 (30151731)
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Keywords | アジア大陸 / アルタイ山脈 / 中華人民共和国 / 系統特性 / モンゴル / 日本フロラ関連絶滅危惧植物種 / 染色体特性 / ロシア連邦 |
Research Abstract |
初年度として、(1)近藤と小西は中華人民共和国中国科学院植物研究所周世良助教授と共同で8月11日〜20日、内蒙古自治区北西部山岳地帯を調査し、広義キク属4種、サトイモ科3種、ユリネ科ネギ属5種を採集し、日本へ持ち帰り、栽培し、研究を開始した。また、(2)近藤、小西、川上、川上(西尾看護学校助教授;研究協力者)、船本、岩科、本橋、増田(広島大学博士研究員;研究協力者)、0.Puyevdorj(広島大学大学院生;研究協力者)は、ロシア連邦アルタイ国立大学(S.V.Smirnov助教授と学生2名)、モンゴル・ホフト大学(0.Damidinsuren教授)とチームを組み、9月9日〜24日、ロシア・アルタイ山脈ならびにモンゴル・アルタイ山脈(ホフト省)をアルタイ国立大学の公用車3台で調査し、研究用広義キク属12種ならびにその他キク科3種、キンポウゲ科6種、アヤメ科アヤメ属3種、サトイモ科2種、ユリ科ユリ属4種、ネギ属18種、シダ類7種、ユキノシタ科5種を採集し、日本に持ち帰って栽培し、研究を開始した。また、下記の5名を本共同研究のために広島大学へ招へいした。スペイン・バルセロナ大学J.Valles教授を11月15日〜22日、広義キク属ゲノムサイズ計測を共同研究した。広島大学で学位取得した現マダガスカル国・アンタナナリボ大学F.Lucien准教授を11月12日〜27日、マダガスカルの広義キク属の共同研究を開始させた。ホフト大学0.Damidinsuren教授を12月15日〜29日、近藤の下で共通の植物染色体分析技術を供与した。中国科学院植物研究所周世良助教授を1月20日〜30日、日本で収集されて系統化されているバラ科植物の葉を採集して、研究用にDNA全ゲノムを抽出した。アルタイ国立大学A. Shimakov教授とS. V. Smirnov准教授を1月17日〜29日、近藤チームが調査、採集した植物の同定を行い、全DNAを抽出した。研究結果の出たものから次々に発表を進めている。
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Research Products
(6 results)