2007 Fiscal Year Annual Research Report
光コヒーレンストモグラフィによる皮膚交感神経活動のダイナミック機能解析と診断応用
Project/Area Number |
19300159
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
春名 正光 Osaka University, 医学系研究科, 教授 (20029333)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大和谷 厚 大阪大学, 医学系研究科, 教授 (30116123)
玉田 康彦 愛知医科大学, 医学部, 教授 (30115597)
近江 雅人 大阪大学, 医学系研究科, 助教 (60273645)
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Keywords | ダイナミックOCT / 発汗ダイナミクス / 末梢血管ダイナミクス / SS-OCT / SD-OCT |
Research Abstract |
本年度は、新たに開発・装備したSS-OCTおよびSD-OCTを用いて、汗腺と小動脈・小静脈のダイナミクスを画像追跡した。既存のレーザドップラ血流計や発汗計(湿度センサ内臓方式)を用いた皮膚血流および発汗波のマクロな測定結果と対比しながら、新たに得られたミクロなOCT動態観察結果をもとに、個々の汗腺や小動脈の機能を定量評価することに主眼を置いて研究を進めた。 1)新たなダイナミックOCTの開発・装備:50フレーム/秒以上の超高速SS-OCTを実現、さらに空間分解能〜6μmの高速SD-OCTを装備した。 2)発汗ダイナミクスのOCT観察:ダイナミックTD-OCTではフレーム間隔1秒、空間分解能〜10μm、SS-OCTではフレーム間隔<50ms、SD-OCTでは空間分解能〜6μmでヒト指汗腺における精神性発汗ダイナミクスを追跡、画像処理によって個々の能動汗腺の機能を定量評価した。 3)小動脈・小静脈のOCT動態観察:心拍に同期して脈動する小動脈の断面を描出して、血管径の時間変化を追跡した。下肢温浴時における皮膚交感神経に対する末梢血管の反応を分析した。 4)擬似OCT立体イメージによる汗腺の動態観察:SS-OCTを用いてMIP(最大値投影)イメージを構築し、3〜5本のヒト指汗腺の動態をフレーム間隔<1秒で同時観測し、定量評価した。 5)ミクロなOCT動態観察とマクロな測定結果との比較および診断へのアプローチ:音刺激に対する個々の汗腺の反応とマクロな発汗波の時間変化を対比して、ダイナミックOCTにより得られた生理学的知見を整理した。
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Research Products
(22 results)