2008 Fiscal Year Annual Research Report
霊長類脳梗塞片麻痺モデルにおける機能回復とリハビリテーションアプローチ
Project/Area Number |
19300192
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Research Institution | Kagoshima University |
Principal Investigator |
池田 聡 Kagoshima University, 医学部・歯学部附属病院, 講師 (00343369)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大渡 昭彦 鹿児島大学, 医学部, 助教 (30295282)
吉田 輝 鹿児島大学, 大学院・医歯学総合研究科, 助教 (40347109)
川平 和美 鹿児島大学, 大学院・医歯学総合研究科, 教授 (20117493)
上川 百合恵 鹿児島大学, 医学部・歯学部附属病院, 医員 (70418854)
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Keywords | 脳梗塞 / 片麻痺 / 機能回復 / マーモセット / 光感受性脳血栓モデル / 動作解析 / 中枢神経障害 / リハビリテーション |
Research Abstract |
本研究は、霊長類であるマーモセットを用い、中枢神経障害の回復過程を明らかにしようとするものである。大脳および脊髄など中枢神経の可塑性については、これまで様々な研究が行われてきたが、機能回復を促す刺激や効率についての検討は経験的なものが多く、科学的な検討はほとんど行われていなかった。光感受性脳血栓モデルはラットを用いてWatsonら(Neurology 1985)により確立した方法で、ローズベンガルを静脈内に投与し、緑色の光線を経頭蓋的に照射することにより血管内で血小板を活性化させ、血小板凝集による脳血栓を作製するものであり動脈閉塞モデルなどと比較し、梗塞領域、程度に安定した結果が得られるものである。平成20年度は霊長類脳梗塞片麻痺モデルの作成および麻痺の評価、動作解析を行った。吸入麻酔イソフルランを用い深麻酔下でマーモセットに光感受性色素ローズベンガルを静注し運動皮質に緑色の光線を照射し、血小板を励起することにより血管内微小血栓を生じさせ、照射部位に脳梗塞を作製、脳梗塞片麻痺モデルを作成した。梗塞作成後梗塞の対側片麻痺が認められた。上肢の脳梗塞片麻痺の粗大運動機能、巧緻運動機能、協調運動機能などを評価として長時間ビデオ撮影による記録を行い、動作解析ソフトにより動作解析を行った。梗塞作成後、患側上肢機能低下、粗大運動機能低下、協調運動機能低下を認め、次第に回復が認められ8週間後にほぼ梗塞前の機能に回復が認められた。
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Research Products
(2 results)