• Search Research Projects
  • Search Researchers
  • How to Use
  1. Back to project page

2007 Fiscal Year Annual Research Report

笑いに対する感受性を既定する遺伝子の探索

Research Project

Project/Area Number 19300234
Research InstitutionFoundation for Advancement of International Science

Principal Investigator

林 隆志  Foundation for Advancement of International Science, バイオ研究所, 研究員 (80399328)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 村上 和雄  財団法人国際科学振興財団, バイオ研究所, 所長 (70110517)
林 啓子  筑波大学, 大学院・人間総合科学研究科, 准教授 (50156436)
河合 徳枝  財団法人国際科学振興財団, 研究開発部, 研究員 (50261128)
Keywords笑い / PCR / トレーニング / 心理 / 脳波
Research Abstract

笑いが心身の健康に良いという報告は多いが、その効果には個人差がある。本研究では、その個人差が笑い対する感受性の違いに拠るのではないかという仮説に基づき、笑い易い体質作りのためのトレーニング法を考案・実施し、その効果を生理学的、分子生物学的に検証することを目的とした。
本年度は、健常被験者(男性6名、女性6名、年齢:24.4±3.8歳)に笑いのトレーニングをしてもらい、その前後におけるコミックVTR視聴により発現変動する遺伝子を網羅的に解析した。
被験者を2群に分け、一方の群は表情筋のリラクゼーション、腹式呼吸、快感情イメージ想起をガイドする笑いトレーニング用DVDに従い、1週間トレーニングをしてもらい、他群は通常の生活をしてもらった。トレーニング介入期間の前後においてコミックビデオ「Mr.ビーン」を30分間鑑賞してもらった結果、介入前のビデオ視聴では、両群間で脳深部(生命維持中枢部)活性を反映する脳波・α2帯域成分の増減に差は認められなかったのに対し、介入後のビデオ視聴では、トレーニング群において同成分が増加する被験者(有効群)と減少する被験者(
その時の遺伝子発現変化をDNAチップ法で網羅的に解析した結果、トレーニング有効群と無効群では介入前のビデオ視聴で変化する遺伝子が異なり、効果群で免疫関連遺伝子の発現増加が顕著であった。さらに、有効群ではトレーニング後のビデオ視聴で、癌関連遺伝子の発現が減少していることも特徴的だった。これらの結果は、日々の生活において笑いへの感受性を高めておくことが、防衛体力維持のため重要であることを分子生物学的に実証するものである。

URL: 

Published: 2010-02-04   Modified: 2016-04-21  

Information User Guide FAQ News Terms of Use Attribution of KAKENHI

Powered by NII kakenhi