2009 Fiscal Year Annual Research Report
ドイツ・アメリカ等における持続可能性のための環境教育の新展開と成果の国際比較研究
Project/Area Number |
19300259
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
大高 泉 University of Tsukuba, 大学院・人間総合科学研究科, 教授 (70176907)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
服部 環 筑波大学, 大学院・人間総合科学研究科, 教授 (70198761)
江口 勇治 筑波大学, 大学院・人間総合科学研究科, 教授 (50151973)
井田 仁康 筑波大学, 大学院・人間総合科学研究科, 教授 (20203086)
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Keywords | 環境教育 / ESD / 環境意識 / ドイツ / 環境倫理 |
Research Abstract |
ESDとしての環境教育の一般的方向については、「国連持続可能な開発のための教育の10年」関係省庁連絡会議編『わが国における「国連持続可能な開発のための教育の10年」実施計画、等々の関係資料を分析して、これまでの環境教育とESDとしての環境教育との相違について分析を進め、従来の環境教育の課題と新たな環境教育の方向性を解明した(「環境教育の新たな展開と課題」、教育実践学会、『教育実践学研究』)。諸外国の環境教育の動向については、まずドイツの環境教育に関して1970年代からESDとしての環境教育に至る40年間の歩みを分析しその特質を解明した(「ドイツの環境教育の40年」)。また、生徒の環境にかかわる意識・認識については、環境倫理の観点から実態調査を行った。これらに基づき、新たな環境教育の授業を構想し実践した(「高校生の環境倫理意識・態度の実態」、「環境的行動の形成要因に関する一考察-T.Tannerの所論に着目して-」)。イギリスについては、特にフィールドワークを重視した環境学習の取り組みについてMalham Tarn野外実習センターを事例にして、その特質を解明した。(「イギリスにおけるPGCEの学生を対象とした野外実習指導-Malham Tarn野外実習センターでの取り組みを事例として-」)。日本の環境教育については、幼少期、中学校、高等学校の理科を中心に、環境教育・学習のカリキュラム・プログラムの開発と実践、その課題等を解明するとともに、学外の環境教育・学習資源を活用したさまざまな環境教育・学習の実態を分析し、その特質を解明した(「中学校におけるエネルギー・環境教育の実践と課題-谷田部中学校を事例にして-」、「環境倫理の涵養をテーマに据えた環境教育の実践報告-北海道の自然をフィールドとした高等学校の野外学習から-」、「高校地学で取り組む環境教育-環境的視点を活かした授業実践を中心にして-」等)。
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Research Products
(5 results)