2009 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19300295
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Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
鈴木 晃仁 Keio University, 経済学部, 教授 (80296730)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
杉田 聡 大分大学, 医学部, 教授 (00222050)
脇村 孝平 大阪市立大学, 経済学研究科, 教授 (30230931)
飯島 渉 青山学院大学, 文学部, 教授 (70221744)
橋本 明 愛知県立大学, 教育福祉学部, 教授 (40208442)
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Keywords | 医療・福祉 / 社会医学 |
Research Abstract |
この研究は、日本における「健康転換」の多様な側面と、その相互の関係を理解することを目標としていた。具体的には、1)疾病構造転換の再検討、2)医者の養成と医療のサプライ、3)公衆衛生、4)看護婦の普及と業務の転換、5)病院の増加と性格の変容、6)患者の受療行動、7)日本の植民地を含む近隣諸国との比較と影響、の七つの主題が選択された。この主題のもと、共同研究者8名は、海外にベースをもつ7人の研究者と交流しながら、研究を行った。それぞれの研究者が活発に研究成果を学術誌、学術書などの形で世に問い、英語・ドイツ語・中国語をはじめとする国際的な成果発表も数多く得られた。また、これらの研究の一部は共同研究のウェブサイトにワーキングペーパーとして掲載され、リアルタイムで発信され、内外からの反応があった。 共同研究を核として、他の研究者・研究グループと有機的な関係を持つことができたのも大きな成果である。台湾の清華大学のYuehtsen Juliette Chung先生を招聘して共間研究からも三名が報告した研究会(2008年3月)、医学史関連の書籍(『分別される生命』など)の合同書評会(2009年3月)、東束京大学とハレ大学との合同で行われたシンポジアム「トランザクションとしての医学と他律的近代化」(2009年9月)、上海交通大学で行われた「東亜環境史討論会」(2010年3月)に、共同研究のグループから研究者が複数名参加し、新しい研究の接点を作り出した。
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Research Products
(27 results)