2009 Fiscal Year Annual Research Report
子どものための安全マップ作成カリキュラムと防犯教育教材の開発に関する地理学的研究
Project/Area Number |
19300307
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Research Institution | University of Toyama |
Principal Investigator |
大西 宏治 University of Toyama, 人文学部, 准教授 (10324443)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
寺本 潔 玉川大学, 教育学部, 教授 (40167523)
田部 俊充 日本女子大学, 人間社会学部, 教授 (20272875)
志村 喬 上越教育大学, 学校教育学部, 准教授 (70345544)
水野 惠司 大阪教育大学, 教育学部, 教授 (90231612)
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Keywords | 地理教育 / 空間的行動 / 安全マップ / 防犯 / GIS / 防災 |
Research Abstract |
これまでに収集した地域安全マップを活用して、そのカリキュラムのあり方と教材の作成、授業の運営方法についで検討した。まず、モデルカリキュラムとして、英国の地理教育で取り上げられる「犯罪の地理学」の応用の可能性を探った。次に、日本の安全マップ教育で特徴的な建造環境や景観の読み取りにより、地域の安全点検を行う取り組みの教材作成手法について検討した。特に小学校の社会科として取り組める教材と総合的な学習の時間として取り組める教材の差異についても議論した。 他にも、安全マップの活用法については、地理情報システムGISを利用した研究を実施した。子どもに関連する交通事故や犯罪と土地利用の関連を検討し、さらに交通事故を回避するための安全マップの作成とその利用法について検討した。他にも、持続可能な開発に関する教育を安全マップづくりに活用できないか検討を試みた。また、災害学習や防災学習も視野に入れて、地域の安全に関して小学校や中学校の社会科で活用できる授業や教材のあり方を検討した。 安全マップづくりという学習活動は、防犯教育に資するだけではなく、児童・生徒が自らの暮らす地域を見つめ直すため学習活動や、身近な地域の災害や防災を考える際に役立てることのできるものであるこくがこれまでの研究から明らかとなった。身近な地域の景観読み取りを中心とした安全マップづくりは、一定の成果をおさめ、今後、学校教育で定着していくものと思われる。児童・生徒の安全・安心を考える場合、安心して暮らせる地域づくりという地域計画的な研究を進めていく必要がある。また、安全マップづくりという地図作成活動を防災や地域理解などに展開していくことで、社会の地図スキルを向上させることにつなげていくことも可能であろう。
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Research Products
(34 results)
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[Journal Article]2010
Author(s)
志村喬
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Journal Title
現代イギリス地理教育の展開 -『ナショナル・カリキュラム地理』改訂を起点とした考察-(風間書房)
Pages: 15+291
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