2007 Fiscal Year Annual Research Report
積雪と植生が混在する地表面状態に対するリモートセンシングに関する基礎的研究
Project/Area Number |
19300310
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Research Institution | Tokyo Metropolitan University |
Principal Investigator |
松山 洋 Tokyo Metropolitan University, 都市環境科学研究科, 准教授 (50264586)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
泉 岳樹 首都大学東京, 都市環境科学研究科, 助教 (10336513)
中山 大地 首都大学東京, 都市環境科学研究科, 助教 (90336511)
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Keywords | 積雪 / 植生 / リモートセンシング / 方向別分光反射特性 / 季節変化 / 日変化 / 山岳積雪水量 / 融雪-流出解析 |
Research Abstract |
研究目的を遂行するために、平成19年度に行なった研究内容と研究実績は、以下のようにまとめられる。 1.八ケ岳カラマツ林観測タワーにおいて得られた各季節・各時刻の方向別分光反射特性の解析 八ケ岳カラマツ林観測タワーでの方向別分光反射特性の季節変化と日変化について観測と解析を行なった。可視域・近赤外域における日向葉と日陰葉の反射率の差は、季節変化・日変化ともに大きいことが分かった。そのため、異なる季節・時刻の観測値を比較する場合には、観測条件を統一する必要があることを実証的に示した。 2.新潟県中越地方における山岳積雪水量の高度分布に関する調査 2008年3月23〜25日に、新潟県中越地方に位置する巻機山において、山岳積雪水量の高度分布に関する調査を行なった。これは、3.で述べる融雪-流出解析の入力データの一部となる。当日は悪天のため、標高600〜1,400mの範囲におけるデータしか取得できなかったが、巻機山では例年よりも積雪が多かったことを確認した。 3.魚野川六日町流量観測地点より上流域の積雪水資源量の推定 衛星Landsatの画像より推定される積雪面積率を入力としてSRM(Snowmelt Runoff Model)を動かし、融雪-流出解析を行なうための準備に取りかかった。SRMがきちんと動作することはテストランによって確認できたが、入力となる衛星画像解析に時間がかかり、この地域における融雪-流出解析を実現するまでには至らなかった。
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Research Products
(8 results)