2009 Fiscal Year Annual Research Report
積雪と植生が混在する地表面状態に対するリモートセンシングに関する基礎的研究
Project/Area Number |
19300310
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Research Institution | Tokyo Metropolitan University |
Principal Investigator |
松山 洋 Tokyo Metropolitan University, 都市環境科学研究科, 准教授 (50264586)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
泉 岳樹 首都大学東京, 都市環境科学研究科, 助教 (10336513)
中山 大地 首都大学東京, 都市環境科学研究科, 助教 (90336511)
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Keywords | 方向別分光反射特性 / 葉面積指数 / リモートセンシング / 積雪水量 / 融雪-流出解析 / オオシラビソ / 決定木 / 地形効果補正 |
Research Abstract |
平成21年度に行なった主な研究内容と研究実績は、以下のようにまとめられる。 1. 八ヶ岳カラマツ林観測タワーにおける各季節の方向別分光反射観測および葉面積指数の調査 八ヶ岳カラマツ林観測タワー(宇宙航空研究開発機構所有)において、タワー上からの方向別分光反射特性の観側と、タワー周辺における葉面積指数の調査を行なった。そして、リモートセンシングデータ(衛星データおよびタワー上での観測結果)から葉面積指数を精度よく推定する手法を開発した。研究成果の一部はHasegawa et al.(2010)として公表した。 2. 新潟県巻機山における積雪水量の高度分布の調査、および融雪-流出量の推定 2010年3月下旬に、新潟県巻機山において山麓から森林限界にかけて積雪深と積雪水量の観測を行なった。また、1993年の衛星画像を用いてSnowmelt-Runoff Model (SRM)を動かし、融雪-流出量を推定した。六日町観測所における河川流量を用いて検証したところ、推定精度は十分実用的であった。この研究成果は松山・泉(2009)として公表した。 3. オオシラビソの分布既定要因の解明 冬季でも、積雪と混在する常緑針葉樹の一つであるオオシラビソの分布規定要因について、決定木を用いて解析を行なった。地形と気候のデータを入力として決定木を構築し、2.の巻機山を含む上越山地周辺を対象地域として解析を行なったところ、暖かさの指数、積雪深、傾斜がオオシラビソの分布を規定する重要な要因であることが分かった。この研究成果は比留間ほか(2009)として公表した。 4. 太陽高度の低い時期における衛星画像の地形効果補正法に関する検討 太陽高度の低い時期における衛星画像の地形効果補正法に関する検討し、新しい地形効果補正法(DPR法)を提案した。この研究成果は、坂本ほか(2009)として公表した。
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Research Products
(9 results)