2008 Fiscal Year Annual Research Report
固体粒子分散-水系電解による環境負荷0合成プロセスの開発
Project/Area Number |
19310053
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
田中 秀雄 Okayama University, 大学院・自然科学研究科, 教授 (60032950)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
黒星 学 岡山大学, 自然科学研究科, 准教授 (30242316)
光藤 耕一 岡山大学, 自然科学研究科, 助教 (40379714)
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Keywords | 有機電解合成 / 水系反応場 / 固体粒子分散-水系 / X-オキシル / アルコールの酸化 / アリールハライドの還元二量化 / 環境負荷0合成プロセス / 環境負荷0有機電解合成プロセス |
Research Abstract |
固体粒子分散-水系電解による環境負荷0合成プロセスの開発に向けて、平成20年度は以下の課題について研究を進めた。(1)メディエーター固定化シリカゲル、ボリマー粒子、活性炭の調整:N-オキシル(有機メディエーター)を固定化したシリカゲル、ポリマー粒子、あるいはパラジウムやニッケル(金属メディエーター)を担持したシリカゲル、ボリマー粒子、活性炭粉末、活性炭布の調整を行った。(2)メディエーター固定化固体粒子の分散相としての評価:(1)項で調整したそれぞれの固体粒子の分散相としての評価は、アルコールの酸化、アリールハライドの還元カップリング、オレフィンのワッカー型酸化のいずれかにより行った。それぞれ(1)と(2)の結果をフィードバックしながら固体粒子分散一水系電解の分散相および分散媒の最適化を行った。(3)分散相および分散媒の回収・循環システムの開発:固体粒子分散-水系電解の分散相および分散媒を回収・再利用について引き続き検討を行い、分散相の機械的な強度や固定化メディエーターの安定性を中心に評価を行い(1)(2)項の研究にフィードバックし、環境負荷0合成プロセスに最適の固体粒子分散相および水系メイディエーターの探索をおこない、いくつかの効率よい循環系を確立した。(4)O/Wエマルジョン系電解:固体粒子分散-水系電解と対比するためのいくつかのO/Wエマルジョン系でのアルコールの電解酸化について検討を行った。4級アンモニウムやスルホ基などの親水性基を有するN-オキシル(有機メディエーター)を調整、これらをメイディエーターとする水系電解ではO/Wエマルジョンが形成された。生成物を液液抽出で分取した後、回収した水相はそのまま繰り返し電解に使用できるので、らO/Wエマルジョン系電解が新しい環境負荷0合成プロセスとなることが期待される。(5)自動合成への展開:積層型フローセルを製作、予備的な実験を開始した。
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Research Products
(28 results)