2009 Fiscal Year Annual Research Report
日本と南アフリカにおけるリージョナル協力と国際人口移動-人間安全保障の展望
Project/Area Number |
19310160
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Research Institution | Ritsumeikan University |
Principal Investigator |
佐藤 誠 Ritsumeikan University, 国際関係学部, 教授 (70205962)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
峯 陽一 大阪大学, グローバル・コラボレーション・センター, 准教授 (30257589)
文 京洙 立命館大学, 国際関係学部, 教授 (70230026)
カルロス マリアレイナルース 龍谷大学, 国際文化学部, 准教授 (90335414)
佐藤 千鶴子 独立行政法人日本貿易振興機構アジア経済研究所, 研究員 (40425012)
安藤 次男 立命館大学, 国際関係学部, 特任教授 (50066726)
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Keywords | 国際人口移動 / 人間安全保障 / 地域間比較研究 / 南アフリカ / フィリピン / 看護・医療労働 / 国際労働移動 / 介護・ケア労働 |
Research Abstract |
最終年度である今年度は、6月と10月に立命館大学において国際シンポジウムを開催し、最終報告書を兼ねて出版を目指す単行本の作成を念頭においた研究報告と議論を行った。 (1)6月に立命館で開催した国際シンポジウム(2009年6月21日)では、佐藤誠が「人間安全保障からみた国際人口移動と社会的再生産」と題して本研究の理論的総括を行い、小島が在日定住外国人の子どもの就学問題について報告した。さらに韓国から(社)保健福祉支援研究院常任理事の崔〓淑(チェギョンスク)氏を招聘して、韓国における介護労働の現況と取り組みについて報告してもらった。当シンポジウムを通じて、高齢化の急速な進行に伴って社会的再生産の中核をなす社会的セクターの担い手も急速に越境化しつつあることがアジア地域に共通して生じていることが明らかになった。 (2)10月に立命館で開催した国際シンポジウム(2009年10月17日)では、南アフリカのレオン・ハートウェル氏、イギリスのエイドリアン・ベイリー氏、フィリピンのマリア・エラ・アティエンサ氏、日本から竹野ユキコ氏が、各国の社会セクターにおける移民労働に関する報告を行い、再生産部門の越境化が世界規模で進展していることを明らかにした。これに対する本プロジェクト研究者との討論を通じて、移民労働者およびその家族だけでなく、送り出し社会、受け入れ社会という三つの場において安定的な再生産が保障されることが、人間安全保障の実現に不可欠だという示唆が得られた。 (3)以上のシンポジウムでの報告・議論をふまえて、2010年度の単行本出版を計画し、各人がそれぞれの研究課題に基づく論文の執筆に取り組んだ。
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Research Products
(29 results)
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[Journal Article]2010
Author(s)
小島祥美(外国人人権法連絡会編)
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Journal Title
外国人・民族的マイノリティ人権白書2010(「不就学の子どもたちと自治体の取り組み」担当)(明石書店)
Pages: 166-169
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[Journal Article]2009
Author(s)
武者小路公秀(編)
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Journal Title
人間の安全保障-国家中心主義をこえて(第2章「人間の安全保障と開発-地平線の広がり」峯陽一担当)(第4章「人間の安全保障と日本の外交政策」佐藤誠担当)(ミネルヴァ書房)
Pages: 45-67、93-108
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[Presentation] Human Development and Security2009
Author(s)
峯陽一
Organizer
International Workshops on Learning and Teaching Human Security Studies
Place of Presentation
Asian Research Center for Migration, Institute of Asian Studies, and M.A.in International Development Studies, Faculty of Political Science, Chulalongkorn University
Year and Date
2009-12-14
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