2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19320031
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
丹尾 安典 Waseda University, 文学学術院, 教授 (00129058)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
谷田 博幸 滋賀大学, 教育学部, 教授 (10179848)
岩切 信一郎 東京文化短期大学, 生活学科, 教授 (50289922)
青木 茂 文星芸術大学, 美術学部, 教授 (40159281)
安松 みゆき 別府大学, 文学部, 教授 (40331095)
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Keywords | 美術と南方 / 台湾 / 沖縄 / 脱文明 / エキゾチズム |
Research Abstract |
本研究は、日本の近代文化における「南方」イメージの形成を、その造形表現において分析し、その日本の造型文化の展開に及ぼした影響を考察するものである。沖縄、台湾、東南アジア等をふくむ広範囲な地域にわたる「南方」を調査の対象とし、そこで生成した多様な「南方」の視覚表象を総合的に検証し、これらの成果に基づいて「南方」イメージの形成と変遷を具体的に検討することを目的とし、以下の二つの活動を中心に研究を進めた。 1.データベース 昨年度に引き続き、主要な採録対象である美術雑誌及び新聞切抜きからのデータ採集とデータベースソフトによる入力作業を続行した。本年度中に主要な美術雑誌(『美術新報』、『みづゑ』、『アトリエ』ほか)については入力作業を終え、新聞記事については明治後半から昭和戦前までのうち過半の採録作業を終えた。これらの作業によって集積されたデータの加工とDVD作成を委託し、編集作業をすすめている。 2.研究会の開催 研究分担者・参加者を中心に研究会を開催し、成果の公表との研究の進展をはかった。第3回については、台湾より日本統治時代の美術史研究者2名を招き、広く聴衆を集めて共同研究会を開催した。 【第1回】7月19日(土)早稲田大学/発表:奥間政作「沖縄戦と美術」、岩切信一郎「南方をテーマにした子ども絵本一昭和17年(1942)一」 【第2回】11月8日(土)早稲田大学/発表者:阿利直治「八重山の古陶について」 【第3回】11月29日(土)早稲田大学/「南方概念に関する共同研究会-日本統治下の台湾美術をめぐって-」/司会:森仁史、発表:諸葛正「日本領有時期における台湾木工芸産業、製品の印象に関する変化の実態」、李淑珠「台湾ローカルカラーの戦時動員」
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Research Products
(4 results)