2009 Fiscal Year Annual Research Report
イランの祭祀・信仰に関するデータベースの構築とペルシア文学論への発展的応用研究
Project/Area Number |
19320050
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
森 茂男 Osaka University, 大学院・言語文化研究科, 教授 (40273734)
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Keywords | 外国語(中・英・仏・独除く) / 外国文学(中・英・仏・独除く) / 文学論 / 民俗学 / イラン |
Research Abstract |
平成21年度は、主に下記の1から3の方法で研究活動を実施した。いずれも、原則として、昨年度までに実施してきた方法を踏襲して、研究活動を行った。1の作業においては、研究代表者(森茂男)が行った。2の作業においては本年度、重点的に行った研究であり、研究代表者(森茂男)の統括の下、担当の連携研究者が指示を与え、ペルシア語の知識を有する研究補助者がデータの入力・整理・加工等の作業を行った。 1. イラン等における資料収集:昨年までの現地調査を踏まえ、イスラム以前の遺跡を中心とする画像資料の収集およびイラン言語文化学関連資料の収集を中心として行った。研究代表者(森茂男)が秋と冬の2回に分けて行った。一回目は、イランのファールス州、ヤズド州、ケルマーンシャー州を選択し、2回目はフーゼスターン州、西アーザルバーイジャーン州を選択し、画像資料の収集を行った。特に、フーゼスターン州の一部の遺跡については、日本人研究者が入ることは珍しく、収集した資料は学術的価値が高いものである。 2. データベース作成:昨年度までに収集・整理した資料に関して、XML形式によるデータベース化を進めた。画像および映像データに関しても、原則として音声資料と同様の方式で、注釈を含む詳細な情報を付与してデータベース化した。今年度は特にイランの古代遺跡に関するデータを中心に作業をすすめた。 3. 文学論への応用研究:研究代表者(森茂男)が昨年に引き続き、祭祀・信仰に関する用語を中心に主に語源学的視点からの考察を進めている。連携研究者(竹原新)はデータベースの一部を活用し、イランの民間信仰における呪術についての論文を発表した。
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Research Products
(2 results)