2009 Fiscal Year Annual Research Report
現代日本語感動詞の実証的・理論的基盤構築のための調査研究
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19320067
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Research Institution | Prefectural University of Hiroshima |
Principal Investigator |
友定 賢治 Prefectural University of Hiroshima, 保健福祉学部, 教授 (80101632)
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Keywords | 感動詞総体の記述 / 会話資料の整備 / 各地の談話資料の収集 / 感動詞の対照研究 / 感動詞の歴史的研究 / 感動詞の地理的研究 |
Research Abstract |
○平成21年12月に沖縄、平成22年3月に長崎・金沢・高山・富山で実地調査を実施した。記述的な研究として、感動詞総体の把握と地域性を知るための調査である。また、前年度から継続している否定の応答詞もとりあげた。否定応答詞については、その体系として、三つのパターンがあるのではないかとの仮説がほぼ実証されてきた。 ○感動詞の使用実態を知るために、沖縄・名古屋・札幌で談話資料を作成した。中高年女性による談話と若い女性による談話をそれぞれ90分程度収録し、DVDにしている。 ○談話分析においても使用できる、感動詞分析に用いる談話資料の整備を進めた。 ○平成22年3月、今年度の研究成果発表会を行った。さらに、科研のメンバー以外からも、現代語文法を専門とするゲストコメンテーターを招いて、研究に進め方について評価をしてもらった。 ○研究発表も進んだが、具体的には下欄に記す。 ○本科研の成果をまとめて、ひつじ書房(東京)から論文集を出版することが決まり、現在、原稿が集まりつつあるところである。 平成19~20年度は、資料収集や感動詞研究の枠組みに関する議論が中心であったが、平成21年度は、それらが研究成果として発表される段階に進んでいる。
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